運ぶ

今回はルールを守る方法について、私の実例を挙げて解説します。

 

「自己規律」というと、意思力と同義に感じるかもしれませんが、

「ルールを守る」ことに於いては、必ずしも意思力やスピリットは必要ありません。

 

 

自己抑制がきかないという悩みは、少なからず誰もが持ちます。

もちろん私も。

 

 

ルール厳守は社会人の常識ですが、トレードというフィールドでは途端にハードルが上がります。

 

役職者・学者・聖職者でさえ、相場では烏合の園児のようにやりたい放題です。

トレードルールを守れなかったり、重要な確認事項を忘れてしまったりというミスは、はじめのうちは良くある事です。

 

随分と徳が高そうな方々もルールが守れませんから、凡人初心者がルールを守れないのは至極当然、普通の事です。

自己卑下したり恥ずかしがる必要はありません。

 

「Oh! 俺ったら、うっかりパンツ履き忘れちまったぜ なんて恥ずかしいヤツなんだorz こんな当たり前の事も出来ないなんて!」

と、思うなかれです。

参加の9割が履き忘れているという、びっくり無法地帯です。
ここではそれがフツーなのです(言い過ぎ?)

 

 

しかし、勝つためには普通のままではいけませんから、

ルールを守れる変人になる必要があります。

 

ここでは忘れずにパンツを履ける人材こそ、変人なのです(言い過ぎです)

 

パンツの話は冗談ですが、

FXでルールを守るというのは、普通でない事をする、くらいに思った方が良いかもしれません。

ココを甘く見ると大体、失敗します。

 

普通そうに見えて、簡単そうに思えて、チョー難易度が高いです。

日頃は容易に思える事でも出来なくなってしまう不思議時空が相場です。

そのように心に留めておきましょう。

 

しかし当然ながら、ルールを守るのは不可能でもありません。

慣れても(私の場合は)ミスが完全にゼロにはなりませんが、訓練と経験で、かなり改善されます。

 

ドライバーがサイドミラーに目をやるように、無意識にやるべき事をやれるようになります。

 

 

ルールは守るな、習慣にしろ。

ここの小見出し(↑)は、ブルース・リー風に読んでください。

「考えるな、感じろ。」風です。

 

重要なのは、

①習慣化

②客観性

です。

 

車の運転では、クラッチ・シフト・ハンドル操作と前方後方注意を同時行いつつ、しかし、その行為は無意識で、労力を必要としない筈です。

初心者はまずこのレベルを意識する必要があります。

 

いつまでも、ピアノの鍵盤を一つずつ弾くのでなく、一つ一つの行動を全体の流れの一部として把握し、スムーズに正確に実行できるレベルです。
はじめのうちはマニュアルを紙に書いたり、時間を決めたりして行動規範を身体に刷り込み習慣化するまで製造業の流れ作業みたいに同じ事を繰り返します。

労働

いきなり出来ることはありませんので、じっくり何度もマニュアルを見て実践します。
すべて覚えて実行できるようになった後は、紙に書いたマニュアルは捨てて構いませんが、つまりそれまではマニュアルを見なければいけないという事です。

 

座学だけで身につく人はいませんので、実践で身体が覚えるまでやります。
この間に破産しては元も子も無いですから、少額の実弾で行います。

 

デモも良い方法ですが、竹刀真剣ほどの違いがあります。
おばけ屋敷は大丈夫でも、モノホンのお化けは腰抜かしますよね。

それぐらい恐怖心射幸心も変わるので、やはり最大限安全を確保した上での少額実弾が良いでしょう。

敵

 

相場で最も学ぶのが難しいのはメンタルです。

 

デモは、安全度100%であるが故にメンタルを鍛える事はほぼできません。

デモで身につくのは、分析手順・操作手順とか入力方法と考えましょう。
機械的な作業を身につけるには良い方法ですが、今回の施策ではデモでなく少額の実弾が効果的と考えます。
メンタルを鍛えるための方法でもあるからです。

 

こうして、実践ほどでないにしろある程度ストレスがかかる状態に身を置いて基本動作を繰り返し、

トレード前に○○する
トレード中は△△する

などの行動を「そうしないと落ち着かない」くらいにする必要があります。

習慣レベルですね。

 

「ドアノブは右手でひねる」と同じくらい、無意識に行える状態がベストです。

意識せず実行できるレベルを目指します。

「守る」のでなく「身につける」と言った方が良いかもしません。
規律や抑制は、反作用や抵抗力を生むこともあるので注意が必要です。

 

この「習慣レベル」を「はじめから」意識しておく事が良いです。

 

意識していなくても、続けていれば、いつか勝手に習慣化されるのですが、
「気がついたら頂上に着いていた人」と、「はじめから頂上を目指した人」では、スピードもコースも異なる筈です。

ここで伝えているのは結果論でなく方法論ですからね。

 

基本的なルールを無意識に遂行できるようになると、その他の行動にエネルギーを配分しやすくなります。
例えば複数通貨複数タイムフレームの監視だったり、長期的(大局的)視野確率的思考、そして大衆心理や、客観性に対する意識の強化などです。

ピアノ奏者も、別の奏者の音を聞く余裕があった方が良いでしょう。
諳譜で弾けるなら、視覚に自由度が増します。
独奏と、オーケストラの違いにも対応出来やすくなります。

ドア

ここまでを改めてまとめると、ミスを減らしルールを守るためには

①習慣化すること
②周りを意識する事(客観視)

これを、(プレッシャーのある)実践環境で磨けば良いという事です。

 

こうすれば良い、とカンタンに言いましたが、

 

実は、このどちらもカンタンには身につけられません。

 

次の文からが、メインの話です。

 

思考の習慣化

そこで、

トレード行動習慣化するのでなく、

トレード思考習慣化します。

 

先述の①②をカンタンに習得できない理由は、メンタルです。

 

特にトレード中は、お金・生活・自尊心に関わるメンタルなので、恐怖希望という、とりわけ強い感情が相手です。

習慣化しようにも感情が邪魔して行動を曲げてしまいますし、感情のフィルターが邪魔して、そもそも周りを正しく観察・評価できません。

 

禁煙やダイエットが続かないのに近い理由です。

 

この壁を乗り越えるのに有効なのが思考の習慣化です。
習慣的思考と言い換えても良いでしょう。

先に挙げた①②の要点はどちらもトレード中の事ですが、
思考の習慣化は、これを私生活全般、つまり24時間に広げて実行します。

24時間営業

短時間でも出来ない事が、終日できる筈がないと思うかもしれませんが、逆です。

長時間の日常生活を利用するからこそ、短時間のトレードを制する事ができます。

 

「ルールの習慣化」「トレード中の客観性」も一度忘れて良いので、
目の前で体験する事すべてを「なぜ負けるのか」「なぜ勝つのか」という物差しで見るようにします。

 

例えば、旬な話で言えば、一瞬で社会現象になっているポケモンGO。
賛成派も反対派もいるが、全体として(ユーザー)はこう動く、みたいな事が解る筈です。

動かしているもの、動かされているもの、その結果勝っているのは誰か、という感じです。
もちろん、報道による株価の変動など、直接的に観察出来ることもあると思います。

 

他にも群集行動行動心理を学べる事案は意外に多いです。
テロなどの辛いニュースも同じで、金融関係のニュース以外からも気づく事がたくさんあります。

石器時代、江戸時代、現代、使える道具や知識は違えど、群衆を動かすものは限られます。
それは、目の前の知人の行動にも当てはまります。もちろんあなた自身にも。

集団バトル

このように群衆が行動する中で、自分が勝つ側に立つにはどのような視点が必要かを考えます。
スーパーの買い物中、コンビニの立ち読み、会社の部下・上司、映画や小説、etc、

本当に何でも良いので、「なぜ勝つか」「なぜ負けるか」の尺度を当ててみてください。

もちろん、”FXで”、“トレードで”、 勝つか負けるかの話です。

そうすることで勝ちの意識が習慣化され、常にオートで「どうすれば勝てるか(敗者の逆をできるか)」無意識に考えるようになります。

 

歩行中に「まず右足を出すと同時に左腕を後ろに引き・・・」などと考える人はいません。
歩行も自転車も自動車の運転もほぼ無意識です。

このようなカンジで、ほぼ無意識に「勝つための行動(思考)」を実践するようになればしめたもので、トレード中の自己抑制メタ認知がぐっとラクに行えるようになります。

 

自分でも何をやっているかよく覚えていない、

けど勝手に身体が「勝つための行動を選択している・模索している」という状態を作ります。

 

「模索している」だけで十分です。

なぜなら、この行動(思考の習慣)は随時行っているので、少しずつであっても必ず前に進みます。

ゴールまでどれほどの距離かは解りませんが、必ず進みます。

 

お金はかからず、通勤中でも接待中でも頭の中なのでどこでもできます。
トレードに役立つなら、やらない手はないでしょう。

 

平たく言えば「トレード漬けになれ」

という事です。

 

基本的に、人は自分に不可能な事は始めから取り組みませんから、改善したいと思っている時点で、自分自身で解決可能な悩みです。

 

24時間ずーっと同じテーマについて改善の意思を持って取り組んで、永久に改善しない方がどうかしてます。

必ず改善しますから信じてください。

 

毎時間トレードの事ばかり考えられない、と思うかもしれませんが、

何度も言うように「無意識」で実行できるようになれば、その後は苦もありません。

分身

苦も無く自己規律を守る、意識せずルールを守るという、逆転の発想の方が実は正着であり、真っ向からガチガチの戒律で縛るより効果がある筈です。
(ただし期間はかかります)

 

記憶には、
頭で覚える陳述記憶と、身体で覚える手続き記憶の二種類がありますが、自転車の運転やお箸の持ち方などは後者に属します。

記憶喪失になっても手続き記憶や長期記憶が残るのは、それだけ身体に根付いた記憶だからでしょう。
身体や行動の一部になっているから、忘れる/忘れないの以前の問題なのかもしれません。

 

ルールを身体が記憶してしまえば、むしろアレコレ考えて頭脳的に対峙するより良い結果になるという事です。
自転車に乗れるようになるまではちょっと大変ですが、その後の恩恵を思えば頑張れますよね。

もちろんノートに弱点を記述して一つずつ潰していくなどのデジタルで陳述記憶的な改善方法も良いです。
思考の習慣化と併用すれば一層効果的だと思います。

 

トレード中の行動を律するために、日常の思考に気を付けると良いでしょう。

 

こういった施策による成長や改善は、

ゼロか100かの二元論でなく、グラデーションのように段階的に分布しますので、いきなり100点を目指さず、成長を楽しみながら進みましょう。

 

私も全然100点じゃありませんから、まだまだ成長するつもりです。競争しましょう。

 

追伸:

7/12頃から当方のネット環境が使えない状況にあり7/26、ようやく復旧しました。
自分でも驚いたのですが2週間ネットに繋がらないと現代は何もできませんね。
(2016/07/27現在)

 

トレードは元より、私の場合ブログやメルマガもネット上のシステムなので何もできません。
PC上のソフトでさえネットやクラウドと連携しています(ヘルプ機能など)

ネカフェとスマホでは出来ることに限界もあり大変苦労しました。
数年前までネット無しで生活していたのが嘘のようです。

 

時代が変わっているという事もそうですが、これも新しい「習慣」です。

無意識に依存している事がいかに多いか、そして、無意識を味方に付ける事がいかに強味になっているか、無意識だけに、その重要性になかなか気づけないものだなぁと思いました。
勝者は無意識に実行している事も多いので、勝利の原因とさえ思っていないことがあります。

 

 

それが、日常生活の思考だと思います。

その無意識こそが、実はすごい力になっているのではないでしょうか。

 

 

電線が移動平均線に見えたり、会社の同僚を観察したり、漫画の立ち読み、映画、ニュース、今回のネット障害、と、結局何でも無意識にトレードに結びつけて考えてますから、年間では膨大な時間をFXに費やしています。

あくまで私の例でしかありませんが、こうした小さくて無数で無意味に思える思考癖が、ほんの数回のトレードに集約されているのかもしれませんので、参考になればと思って記事にしました。

 

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

FXmt Mt.more




 

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