損切りをpipsで固定する間違い

損切り幅を固定させずに損失額を固定させる

ストップロスの値を、エントリーポイントから○○pipsに固定している人がいますが、多くの場合これは間違いです。

厳密なトレードルールに基づいて計算された独自の手法なら良いですが、そうでない場合は相場に自分の都合を当て嵌めているだけですのでそこに優位性がありません。

 

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理由は、その時によってボラティリティーが違う為、相場に合わせた損切りが出来ないからです。
ボラが40pipsの時と20pipsの時で同じ損切り幅にするのはナンセンスです。

確かに毎回同じpips幅に設定した方が迷いもなく、トレードが単純化されるのでスムーズに行えるのでそういった一理はあります。
私も初めは通貨毎に損切りpipsを設定していました。

しかしこれをすると、自分が狙っているボラになるまでエントリーできませんし、エントリー後も相場の勢いは変動するので、pipsを固定してしまうとすぐに相場のノイズに呑まれてしまいます。
(※狙っているボラでだけでエントリーする場合、この限りではありません)

逆に毎回pipsを固定しない損切り幅を用いた場合、今回のトレードは損切り20pips、前回のトレードは損切り40pips、と一回一回の損失額が変わって管理が難しくなると心配してしまう方がいますが、そうではありません。

損益pipsと損益額は分けて考えて下さい。

まず初めに1トレードの許容損益額を決めます。
例えば一回の損失額を5000円に決めたとします。

次に、エントリーした時に設定するストップロスの値を見積もります。
例えば、50pips下のラインに達したら損切りといった具合です。

この場合、50pipsに対して5000円の許容損失額を充てるので、(クロス円なら)1万通貨ポジションを持つ事になります。
しかし、損切りラインまでの幅は毎回違いますよね?

仮に損切りラインが25pipsだったとしたら、25pipsに対して5000円の許容損失を充てるので2万通貨持てる事になります。
pipsには2倍の差(ボラティリティー)がありますが、損益額はいつもほぼ一定になります。

こうする事によって、日々のボラ変動をポジションサイズによって吸収する事ができ、ボラの高低に関わりなく収益が安定します。
同じトレード手法でも、パフォーマンスが安定すればメンタルも保ちやすくなり、利益に貢献できます。

SL値を固定せず時間経過と共に移動させるトレーリングストップは、価格だけでなく時間と言う横軸の要素も考慮されているので利に適っています。

移動するトレーリングストップを目と計算で追うのは大変ですが、手法によってはそれ様のインジを補助的に使うと便利です。
(参考:[mt4]全インジ・ツール一覧

 

参考になれば幸いです。

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