勝者が感じている負けアノマリー

 

ノートを付けるとべらぼうに勝ちやすく、

ノートを付けないとほぼ勝てない、その理由について話します。

 

 

 

日本海に沈む夕日

 

 

月の引力・太陽の黒点

以前はアノマリーで片付けられていた相場への影響も今はどんどん解明されています。

 

季節のニオイ

季節の変わり目に匂いの違い感じる事はありませんか?

コンビニから出た時、電車・車から降りたとき、「あ、春(冬)の匂い」と思う事があります。

 

夏には夏の、冬には冬の匂いがあります。

 

季節の音

 

屋形船

他にも、

遠くの子供の声が良く通って聞こえる

交通音や人混みのザワザワ音がこもって聞こえる、

 

音、雰囲気も、季節毎に印象があり、節目の時期には違いを感じ易くなります。

 

気温・湿度・動植物の活動と影響・アスファルトやコンクリートの膨張・熱伝導

音の反射や屈折などの影響はゼロではないので、なんとなく感じてるその違いも、全くの思い過ごしではありません。

 

例えば、知識ゼロの原始人が、「そろそろ秋が始まるウホ」と感じるとき、

明確な理由は説明できなくても、それは高確率で当たりそうです。

 

現代人は、もう少し当たりそうです。

 

トレーダーが注目すべき変化のニオイ

相場にもこれとよく似た状態を感じます。

 

しかし季節の変化より感じるのは難しく、誰もが「感じ得る」が「ほとんど誰も気にしていない」その程度の違和感かもしれません。

こんな事を言うと、相場環境や、プライスアクション、ファンダメンタルズ(時代の潮流)にどうしても注目しがちですが、

 

相場環境の変化に注目しろといっているのでなく、

また、

いつも言っている「自己環境の違い」かといえば、

 

そうでもなく、

 

その「両方を含めた環境」を「肌で記憶」して欲しいんです。

 

端的に表現するなら勝敗環境です。

 

 

最強のツール

ペンとメモ

相場・自己、の両面同時に考慮した結果としての環境に注目するという事です。

不規則に思える勝敗の推移も、実は小さな要因が重なり合った必然である可能性はゼロではありません。

 

この違いを感じるには、経験が必要ですが、最も簡単に効率良くこの経験を高めるのは、トレードノートです。

 

最も安価で、最も効果が高い最強のツールは間違いなく、

トレード日誌です。

 

 

相場+自己=勝敗

ノートには、自己環境やトレード中の感情を記録する事をお勧めしていますが、相場環境も勿論記録します。

「相場」+「自己」=「結果」ですから、自己・相場の双方を紐付けして記憶するのがベストです。

 

私は以前、一回のトレードにつき3~4枚プリントアウトしたチャートにカラーマーカーでトレードポイントを書き込んで、それをトレード日誌と一緒にファイリングしていました。

その重要性を強く感じていましたし、実際に効果がありました。

その為だけにプリンターも購入しました。

 

TradeViewを自作してからは使わなくなりましたが方法論としてプリントアウトの視覚保存は悪くないです。

用紙やインクも最近は安いですし、手書きの方が取っつきやすいという人もいるでしょう。

 

 

経験を記録して、記憶、想起する。

本棚

「感覚を記憶」するのは難しいので、視覚的・映像で残す事で記憶や感覚を想起しやすくなり、効率の良い経験値向上に繋がります。

 

ログを残すのが目的でなく、結果を見直すのが重要なのです。

毎日そのノートを開いてください。

 

「勝敗環境」感覚を養う事で、

「○連勝したから、そろそろ負けそう」という、意味の無い恐怖

「○連敗したから、次こそ勝てる」という、自己都合的なバイアス(ギャンブラーの誤謬)

からの脱却にも役立ちます。

 

「私の場合」ですが、勝つ時は勝つし、負ける時は連続して負けるので、この感覚を身につける事で勝負どころを判断できたりします。

(今月もいち早く両方の状態を感じ取ってメリハリを持ってトレードしどちらのケースもほぼ的確に当たります)

 

しかし、こればかりは、「相場+自己」=「勝敗環境」なので、私の感覚を教えても役に立たないどころかこの逆の人もいる筈です。

 

「こういう時は勝ちやすい」というのは実際にありますが、それは、自分で見つけ、記録し、記憶、想起する事です。

食事と同じで、私が感じている味も記憶も、伝えられないし、好みも違います。

 

「オレと同じ事をすれば簡単に勝てる」という、素人を釣る甘い言葉に惑わされない事です。

簡単に勝てたら誰も苦労しないし、(首相じゃないですが)それが本当だったら私はトレードを辞めるしトレーダーも辞めます。

(逆ですよね。オリジナルだから勝てる)

 

また「その状態がいつまで続くか」は解りませんし、いつくるかも解りません。

それが解るのは神託を受けた者だけです。

 

 

そのシーズンも偶然じゃない

自分が、どういう時に勝ちやすく、どいう時に負けているか、これはロウソク足や価格情報や指標数値だけでは計れません。

しかし、多くの人はチャートの動きばかりを気にしています。

 

そこに勝機があります。

 

雨の日の水たまり

 

大衆は、偶然負けているんじゃありません。

 

敗北のアノマリーを理解すれば、あとはその逆をするだけです。

次に勝利のアノマリーを理解して意識してください。

 

そしてその状態を覚えたら、今度はそれを「待つ」「作る」かする必要がありますが、通常は「両方」になります。

「相場要因」+「自己要因」=「勝敗環境」なので「待ち」「準備」の両方一致する必要があるからです。

 

自分では動かせない事と、自分にしか出来ない事があります。

 

勝つのはひとつだけ

 

  相場=○ 相場
自己=○
自己=× ×

勝てるパターンはひとつだけです。

この環境を感じ取れないと不利です。

 

季節は循環しています。

 

理解した大人は冬に半袖を着ません。

コンビニを出たところで「そろそろ俺(私)、勝つかも」なんて思うかもしれませんね笑

 

まとめ

アノマリーは、解明し、記憶し、再現の努力もできる。

その為に環境を感じる必要があり、勝者は環境に敏感である。

 

環境には、相場と自己の2つがある。

2つの環境の合計点で「勝敗」が決まる。

 

勝敗は「結果」であり、それ自体も「環境」になる。

 

この環境の観察には、記録を必要とする。

記録は見直さなければ意味がない。

 

結論、

 

毎日ノートを見ろ。

 

 

 

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1 thought on “勝者が感じている負けアノマリー


  1. とてもいい話をありがとうございます。今後も日誌をつけ続けて見返していきます。

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