負けトレーダーの興奮癖

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負けトレーダーほどトレードに興奮している

食欲や性欲と同様、トレードにも本能が強く影響しています。

男性なら解ると思いますが、スケベな画を見たり、時には思い浮かべただけで、
明らかな体の反応となって現れるさえあります。

いつもは紳士なのに!

トレーダーの中にはトレード中の本能を抑え込みコントロールする技術を体得した者がいます。
割合にして1割以下でしょうか。

それは勝ち組です。

ではどうすれば勝ち組のように感情をコントロールできるでしょうか?
何カ月もご無沙汰で悶々としている時、裸の女が自分の顔に乳を擦りつけてきたら我慢出来るでしょうか。

ご無沙汰でなくても無理です。

優しかった僧侶も猛獣になって雄叫びをあげます。
菩薩が仁王立ちです(ややこしい;)

では勝ち組にはなぜ可能なのか?

まず、
いかに賢者のような勝ち組でも、本能がある事を否定できません。
彼らは本能が発動しない状態に身を置いています。

どういう事かというと、例えば、アダルトビデオを見ると気分が高揚すると思います。
今まで冷静だったとしてもです。
逆に考えると見るまでは問題なかったわけです。

ひとたび欲望(又は恐怖)の波に呑まれたら抗うのは困難です。
賢者と言えど、損切りもせずに大量の含み損を抱えた状態で冷静な判断を下す事は、やはり困難です。
心乱すような大きなロットでエントリーすれば、その後の判断も本能に舵を取られる事を知っています。

体感してしまうレベルの状態(危機や高揚感)の最中で、平常時と同じ判断はできません。
つまりそうならないようにしているのです。

美女が、誘惑するような怪しい動きを見せたら走って逃げる。
自分の心乱すものをあらかじめ把握して近寄らないようします。

それが損切りであり、自分ルールです。

オーバーロットや連敗後・連勝中など、本能が発動する場面を把握し離れます。
危険な状況に身を置きながら根性で本能を鍛えるのではありません
今日はビッグフライデー!と言ってサーフボード片手に大波に挑戦してはいけません。

君子危うきに近寄らずです

更に言うなら「危険なところだけ避ける」のでなく「イケそうなところだけやる」のです。
出来ていて当然の事ですが、負けている人はこれで相当負けにくくなる筈です。

トップトレーダーと言っても、並はずれた自制心や強靭な精神の持ち主ではありません。
「心頭滅却すれば火もまた涼し」という言葉がありますが、トップトレーダーはむしろ自分が火に弱い事を誰もよりも知っているので火に近かづかないのです。

つまり、自分が弱い事を知っていて容易に改善出来ない事も知っていて、且つ対策している。という事。
負け組は、自分なら出来ると思って、何度も同じ事を繰り返す(火に耐えられるようになろうとしている)

メンタルが弱いと反省する必要はありません。
何万年も受け継がれた人間の本能は何週間かで直せません。

本能を直すのでなく、本能を知って対策を決めておけばよいのではないでしょうか。

 

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