トレーダーの決断力は日常で鍛えられる|リスクリワード思考とは

日常に潜むリスクリワード

トレーダーが市場で生き残るには「行動力」が不可欠です。ここで言う行動力とは単に「思い立ったら動く」という大雑把なものでなく「瞬発力を伴う行動力」です。

相場は一瞬で状況が変化し常に判断を迫られる行為の連続です。その荒波の中で、ロングやショートでの最適なエントリー、あるいはポジションの素早いエグジットを迷わず行うためには、この瞬発力を日頃から養っておく事が重要です。

では、この「瞬発力を伴う行動力」の正体とは何か。 言い換えるなら「判断力」や「決断力」であり、そしてトレーダーにおける『「決断力」とは、リスクリワードそのもの」』と言っても過言でないでしょう。

実は、私たちの周りにも日常に潜むリスクリワードが無数に存在します。それらをどう選択しているか振り返るだけで、自分が投資家としての決断力を持っているかも浮き彫りになります。逆に言えばそれらを意識する事がトレーダーとしての嗅覚を養う事に繋がります。

日常に潜むリスクリワード①

サンクコスト効果:別名コンコルド効果ともいう行動経済学における心理的傾向。

例えば、2,000円を払って映画を観に行ったとします。
開始30分、どう考えてもつまらない。その時、あなたはその場で席を立って帰ることができるでしょうか?

「もったいないから最後まで観よう」と席に残り続けるのは、日常に潜む「サンクコスト効果(埋没費用効果)」の典型例です。すでに支払った2,000円というコスト(埋没費用)に執着するあまり「つまらない映画を観るために残りの2時間を差し出す」という、さらなる損失(時間の無駄)を重ねています。

もちろん後半から面白くなる可能性も否定できません。そこをどう捉えるかは自分自身の「リスクリワードに対する目利き力」の問題です。初めのうちは見極めに失敗することもあるでしょう。

しかし「今ここで損切りして(席を立って)別の有意義な2時間を手に入れるリワード」と、「このまま残って時間を無駄にするリスク」を天秤にかける訓練を繰り返すことで、日常的な決断力の強化に役立ちます。そうした訓練の積み重ねにより、相場でも即断しやすくなっていきます。(自分の判断に自身がつく、と言っても良いです)

日常に潜むリスクリワード②

「あ、これちょっと知りたいな」「気になる」「学びたい」書籍が目に入ったとき、その場ですぐに購入できるでしょうか。

書籍への投資は期待値の高い自己投資の一つだと考えています。書籍代に対して得られるリワードは一生モノの知識や、自己成長という無限の可能性です。「本当に買うべきか……」と迷って一旦自宅に帰り、後日また検討して買いに来るようでは、購入に至るまでの時間や手間というコストが膨らむばかり。日頃から小さな決断に時間がかかる人は、大きな投資判断でも迷いやすい傾向があります。

本を読めと言っている訳ではありません。将来自分を豊かにする「投資」であればどんなものであれお金を払う価値があります。 もちろん、1万円を超えるような高額なものなら、一度持ち帰って冷静に検討するのは良いでしょう。しかし、安価なものに対していつまでも迷っていては、成長の機会を逃し続けるだけでなく、優柔不断の力を育てているようなものです。

毎日の決断は習慣として身についていくのですから。

まとめ:貧すれば鈍する、だからこそ「即決の癖」を

お金や心に余裕がない時は、2000円の自己投資でも臆病になり、そのくせ5000円の飲み会や8000円のゲームは即買い。「貧すれば鈍する」とはよく言ったもので、困窮している時は判断力が鈍っています。だからこそ、リスクリワードを意識する事で決断力と行動力の両方をつけていくことが大切です。

瞬発力のある決断を下すその積み重ねが、相場に向き合った時、日和らず正しい行動をとれる投資家脳を作っていくのです。

(もちろん、趣味や息抜きも大切です。ゼロにするのは良くありません。バランスの問題です。)

あえてもう一度言いましょう。トレーダーにおける「決断力」とは、リスクリワードを見極める力と言えるでしょう。

ただし!恋人と見てる映画で席を立つと嫌われますからご注意を(笑

「即決の癖」、略して「決癖」、ケツクセ、ケツ臭せ~。プププ。

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