エントリーしない理由を探す
相場から利益を上げるには、勝てる根拠に基づいて優位性のあるエントリーポイントまで待つ必要があります。
しかし、この考え方自体に危うい弱点があります。
説明としては間違っていないのですが、勘違いしてはいけない点が一つあります。
エントリーポイントを探す罠。
こう言うと解り辛いかもしれませんが、
能動的にエントリーポイントを探すというより、受動的に浮き彫りになった優位性のあるポイントを待つと言う事です。
客観的・冷静に相場に対峙するイメージが浮かぶでしょうか。
トレーダーがいくら目を凝らそうと、その場で勝てるポイントが見つかる訳ではありませんよね。
逆に目をしかめる程、視野が狭くなります。
エントリーしよう!と探す行為はポジポジ病を誘発する事にも繋がります。
はっきり言って「パチンコしたい!」と思っているのと大差ありません。
何度かは冷静に待ってトレード出来ると思いますが、その内勝ちだすと待てなくなります。
ある意味エントリーポイントを探すのでなく、エントリーしない根拠を探す感じでしょうか。
エントリーしない根拠が無くなった時が、エントリーする時です。
エントリーしたくないのに、
ここまでお膳立てが整ったらエントリーするしかないでしょっ、
てところが一番オイシイですよね。
それで損切りになっても諦められるでしょう。
反対の反対は賛成なのだ
エントリーしない根拠を探して見て下さい。
ネガティブな要素がひとつもないというだけで、エントリー根拠に成り得ます。
ここでエントリーして大丈夫?という感覚的な不安とは対照的に、相場の方からエントリーを示している証拠です。
エントリーしない場所を探し回った結果、それでも全ての状況がエントリーを示唆してしまう。
そんな時は何の恐怖も感じずに(勝てるという意味では無い)スーっとエントリーできる筈です。
負けても「ふ~ん」です。
(問題かもw)
つまり、勝てるとまで思ってないが、不安要素が見当たらない。
ここで入って損切りになるなら仕方ない。
そういう精神状態です。
(ちょっと大げさに言ってますが)
エントリー後にドキドキするのは、期待が強すぎる事と、先が解らない経験不足(自信の欠如)です。
先が解らないのに、期待が強ければ、その分不安と恐怖が強くなるからです。
「先が解らない」と言いましたが、厳密には「勝てる」と思っているんです。
ただ、根拠のない期待だけで「勝てる」と思っているから、先に不安を感じるんです。
一方、経験者は
もちろん「先は解りません」w
しかし、「先が解らない事」を解っています。
何が起きるか解らない。
いや、どんな事でも起こり得る。
そう思っているに過ぎません。
希望と恐怖、何をコントロールするか
あの暗闇の曲がり角から何が出てくるか解らない恐怖。
それゆえ初心者は「きっと何も出てこない」と強く自分を言い聞かせ、希望します。
経験者は「あらゆるモノが出てくる可能性がある」と思っています。
準備と覚悟、経験がある程度必要です。
だから負けても取り乱さずに冷静に対処できるのです。
始めから過度な期待はしていない。
勝てばラッキー、負けても想定内。
ならばリスクを背負って攻めるだけ。
ここで重要なのは、勝ちはコントロールできないが、負けはコントロールできる点です。
負けを自分の管理下に置いて制御した結果、勝ちトレードが浮き彫りになり、トータルでプラス収支となるのです。
もう一度言いますが、
勝てるかどうかは解らない、でも負けるとしてしもココなら痛手が小さい事は間違いない。
勝ちは解らないが、負ける場合の額は決定している(制御している)
この状態ばかりを続けるから結果として勝てるのです。
(損益比率と期待値の概念は必要です)
こういうポイントは少ない筈です。
相場から利益を上げるには、当然エントリーしなければなりませんが、
エントリー回数を減らそうという姿勢は、利益に貢献します。
矛盾して聞こえるでしょうか?
初心者には、言っても聞かないでしょうけど。
(私がそうでしたから)
トレードがしたくてたまらない状態の内はまだまだ、、、と言いたいところですが、
私もまだまだトレードがしたいです。
要は、そんな自分の状態をどうコントロールするかです。
そんな自分を把握しコントロール出来ている時が、勝てている時です。
その為にも、「トレードしよう!」と前のめりになるのでなく、
よほどの事が無い限り「トレードはしない」と考えてた方が何倍も健全です。
エントリーせずに勝つ
なんだか超能力か仙人のような言葉になってしまいましたが、なんとなく解って頂けたでしょうか。
こちらの記事を合わせて読むと、たぶん良く解ります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。