誰が見ても解る相場
ステーキが、ジュージュー音を立てて焼かれていたら、誰が見ても美味しそうですよね。
カモが自分で、畑のネギを刈り集めて収穫しているのを見かけたら、「え、いいんですか?」と思いますよね。
「それじゃ、お言葉に甘えて・・・」と。
ですが、キーボードの上に、誰かのウ○コがあったら、デンジャラスですよね。
トラウマを残すほどの出来事だと思います。
このように、
(どのように?)
誰が見ても明らかな相場というのは存在します。
そこだけやっていれば、当然勝率は上がります。
ですが、物事はそう単純ではありません。
本質を理解していないと、このあからさまな好機でさえ、何度やっても負け始めます。
誰もが何度も勝てる。だから相場は難しい
勝ちや負けは、結果であって「正しさ」ではないので、負けているから間違ったトレードをしているとは言えません。
同様に、勝っていても過っている事があります。
今日や明日勝つのが目的でなく、継続した収益を得るのが目的ですから、今日明日の勝敗では評価できません。
本質を悟らぬまま勝利する事は、半ば朝三暮四にも似ていて、目の前の利益を重視して、将来の利益を軽視しているように見えます。
心理学で言う割引率は、直近の未来ほど価値が高く、先の未来になるほど価値が低くなる事をいいます。
例えば、
A・今すぐ10,000円貰う
B・1年後に11,000円貰う
どちらを選びますか?
多くの人はAを選びます。
11000円より、10000円を選ぶんです。
人は目先の利益の方が好きなのです。
それが悪いと言っているのでなく、「多くの人は(自分も)そうであること」を、知っておく事が重要だと思います。
つまり、大衆はそのように行動することが多いし、そのように行動した結果、負けている人が多い。
という事です。
そして、自分も(みんなも)、放っておけば、そのような行動をとるものなのだ(とりやすい)、とメタ認知する必要があります。
平たく言えば、客観性です。
冒頭のウ○コの話に戻します。
(戻すんかい;)
相場の世界では、この「明らかな危険」が、実はあまり気づかれません。
気づかれないどころか、自ら顔を突っ込んでいきます。
端から見るとデンジャラスを通り越して、恐怖さえ感じる画づらですが、
何せ本人にはステーキに見えているというから、二度、驚きです。
そういう私も、良く飛びついてました(ナイショですよ)
この状態に多いのは、特に中級者です。
初級者も気づけませんが、この場合はどこもかしこも危険に見ている(平等に見ている)ので、実は中級者よりマシな状態だと言えます。
つまり、初心者の方が勝ち易いです。中級者の方がタチ悪いです。
なぜ中級者は気づけないかというと、目が曇っているからです。
なぜ目が曇ってしまうかというと、何も知らない初心者の内に勝ってしまうからです。
ですから
「初級者」が、
初めから負け続ければ、そのまま退場。
(何も理解せず)勝ち続けても、中級者になって負けが加速して、やっぱり退場。
(理解していても)負け続けると、資金枯渇でこれまた退場。
悲惨すぎます。
誰も生き残っていないように思えますが、一人、生き残りがいます。
(あらゆる生命体は絶滅したかに見えた。が、人類は死滅していなかった、風に。)
それは、理解して、且つ、負けなかった人です。
無意味な勝ちを連続して、一時の利益の味に溺れてしまうと、バイアス・先入観が先に立って相場をゆがめて見させます。
これを重ねると、経験を積む程深みにハマり、そこから抜け出す為に力を入れて、余計にドロ沼に埋まっていく、必殺マッチポンプが完成します。
まさに「必殺」。自分の意思とは関係なく、負ける方向に足が動いてしまうのです。
(おまえは、もう、。。。)
と、また話が長くなりましたが、
今回はそんな、「誰が見ても解るオイシイ相場」と、「その危険性」について、実践トレードを通じて話しました。
参考になればと思います。
※「ポン$その後」とありますが、前編は一部の方への限定公開です。本動画の重要性には影響しませんのでご了承下さい。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
環境認識して自分の分かるところだけをルールどおりにやる。
とても大切なことを再確認できました。
資金を長期的に増やしていくにはそれしかないんですね。