方向とタイミング
トレードにはトレンド方向の認識が欠かせません。
しかし方向が解っていても、タイミングが悪いと、上昇トレンド中にロングで入って負ける事になります。
これだけは避けたいですよね。
例えば、あなたの奥さんや彼女が、どんなにあなたの事を好きでいてくれても、
彼女の機嫌が悪い時に「リモコンとって」と言っただけで「は?自分で取れば?」となるのと一緒です。
タイミングが悪いのです。
これだけは避けたいですよね。
つまり、どの方向(ブル・ベア)へ、いつ入るか、までが重要です。
結局、どこで買ってどこで売るかで勝敗が決まります。
相場のタイミング・自分のタイミング
兼業トレーダーは、四六時中チャートを監視出来ません。
パソコンを見た時にはエントリーポイント後だったという事も少なくないでしょう。
深夜寝ている間に来たポイントなら諦めも付きますが、チャートを開いた瞬間、タッチの差でタイミングが過ぎていたらどうでしょうか?
こういう時こそ冷静にならなければいけません。
タイミングが過ぎたら、タイミングではありません。
深夜だろうと10分前だろうと同じです。
もうそこは売買ポイントではないのです。
もちろん全てにおいて当て嵌る訳ではなく、遅れてエントリーして良い場面もあります。
但しここで注意して欲しいのは、その局面とは”価格”ではないと言う事です。
鉄板ポイント・リターンズ
価格では無いというのはどういう事かというと
例えば、環境認識後売りタイミングを狙っていたとします。
その後用事があって相場を監視できませんでした。
用事を済ませてチャートを広げると、ずっと待っていた鉄板大チャンスのパターンが30分前に出現した後でした。
狙いどおりエントリー出来ていれば順行している状況です。
悔しい!
利食いポイントまではまだ達していないものの、描いたシナリオ通りに動いています。
「見てない時に限ってチャンス来てるよ・・・」
途方に暮れて天井を眺めていると、その更に30分後、運良く先ほどのパターンの時と同じ価格まで戻ってきました!
これこそ神の恵み!
入り逃したポイントと同じ価格で入れる大チャンス!
ここでエントリーすれば鉄板パターンで入ったのと同じ事。
損益比率も問題ない!
この機を逃さず、ノータイムでエントリー!
ダメです!
こんな事をしては。
エントリーしたかった鉄板パターンのタイミングの価格に戻したからといって、エントリーできる訳ではありません。
ここでは、価格が戻すまでの動き(プライスアクション)も重要です。
もし、始めにエントリーしていれば「利食いの価格まで順行」した後に、元の価格に戻してきたのなら、すでに1トレード分終わっているとも言えます。
もちろんエントリーして良いケースもあるので表現が難しいのですが、
これはいわゆる、値ごろ感のトレードに近いエントリーですので、もしエントリーする時は、本来の手法とは別の手法だと考え下さい。
チャートは二次元情報
更に忘れていけないのは時間情報です。
チャートは縦も横も考慮します。
縦軸が同じだけでは売買の根拠としては薄くなります。
価格だけを見てエントリーする方法も間違いではないですが、私の場合は価格と時間・足型を重視します。
(※いつ、どこで、どのように入るか)
(※「何を」「どれぐらい」は通貨ペア・ロットになりますね)
もちろんその他上位足の環境も必要です。
いくら同じレートに戻っても、その他の環境が合わなければトレードする事はできません。
MAを使う手法なら1時間前とは、MAの位置も乖離も変わっているでしょう。
価格が同じでも同じ状況ではありません。
ただし、二段底やダブルトップに代表されるように、初めから二度目を見据えて行う方法もあります。
この場合は、二度目だからこそ有効な戦術です。
同じ価格でエントリーするとしても、自分がどの手法でエントリーしているのか理解した上で入るようにしましょう。
理解できないうちは、残念ですが、一度見逃したエントリーポイントには仮に価格が戻しても食いつかない方が良いでしょう。
悪癖になりやすいです。
一番良くないのは、「エントリー出来なかった」と悔やむ事です。
そんな事は日常茶飯事です。
この悔しい気持ちは溜まっていくと、次のエントリーに影響し、結果、トレード全般に悪影響を及ぼすウィルスのような働きをします。
少しでも悔しさを感じたら、
トレードしたくて堪らないポジポジ病の初期症状ですので、早めに薬を飲んで寝ましょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。