[※この記事はメルマガ読者向けの記事です]
さて、
前回の話では「エントリータイミング」という末端のスキルから「環境認識」に話が平行移動しています。
当たり前ですが、どの足でも機能する本質的な考え方はそのまま環境認識に使えます。
本日はもうひとつインジを紹介します。
こちらはMT4標準インジですが意外と知らない方も多いようです。
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■ フラクタルズ
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特に初心者には解り易いと思っているインジで、私も初めは良く使いました。
『Fractals』
というもので、
MT4・ナビゲーターウィンドウ → 罫線分析ツール → ビル・ウィリアムス → Fractals
にあります。
先日配布した「Rpoint」は3本でしたが、このインジは足『5本』で判断して矢印を表示します。
● 判断基準
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表示の条件は
(下矢印の場合)
「5本の高値の中で、真ん中の足の高値が一番高い」
です。上矢印はこの逆です。
現在足も含む条件のため、値動きによっては、一度矢印表示が出た後もリペイントされて矢印が消える事があります。
確定するまでは、3本前の足に出現した矢印が残るか消えるかは解りません。
この為、このインジを売買に直接応用するのは避けた方が無難です。
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■ 自分の判断基準
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ではなぜ今回このインジを紹介するかというと、
初心者は相場がどこで反転するか解らない”どころではなく” 全く検討も付かない事が多いからです。
経験者や上級者でも当然、全ての反転を予測して捉える事は不可能です。
しかし、初心者の「解らない」と経験者の「解らない」は質が違います。
明らかに上級者の「解らない」は初心者のそれより多くの部分で「解って」います。
相場の反転や、順行の基準や雰囲気がある程度肌で解っていないと
何をするにも先の解らない不安にかられ暗闇でトレードを続けるようなものです。
せめてこの足のパターンが出たら
その『次の足はこうなる確率が高い』という、自分なりの自信や根拠が必要です。
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■ 足一本を軽視しない
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そう、
『次の足「一本」』
の”陰陽の予測”だけでも良いのです。
これが日足でできれば、1時間足か15分足程度に執行足を下げて押し(戻り)を待ってエントリーするだけです。
この予測精度を上げる為には経験と努力が必要です。
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■ 知るべき事の焦点と集中
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ただし、闇雲にチャートの羅列を順に追って観察しても答えは出ませんし、むしろ迷うばかりです。
そこで
見るべきポイントをこの「Fractals」で絞り込むと言う事です。
どこが切り上げで、どこが切下げのポイントなのか良く解らないという人には重宝しますし
これを基準にダウ理論によるトレンドを判別する事も可能です。
(絶対視は禁物・慣れたら目視の方が確実です)
また、反転箇所に集中して観察する事で共通点が浮かび上がります。
前回までに説明した「勝率を上げる足」「ピンバー」「Rpoint」もそうですが、意外に単純な法則だけで成り立っている事が解ります。
初心者には先ず「こんな簡単な基準でも絞り込める」と言う事を解って頂きたいですし
経験者には「難しくしているのは自分自身」と言う事を再認識して欲しいと思います。
今までのメルマガの一連の説明もそうですが、いろいろな情報を加えて判断材料を増やすのではなく
さまざまな角度から調べて、ひとつの本質に絞る事が重要かと思います。
「勝率を上げる足」「ピンバー」「Rpoint」「Fractals」と、次々に情報を重ねて説明しましたが、
これらは説明のバリエーションに過ぎません。
伝えたい事はひとつです。
サイコロを上から見るか横から見るかの違いです。
全部見ると全体像が解りますし、次から見えない部分を想像する事もできます。
「全部使う」のではなく
「ひとつを選ぶ」のではなく
「本質ひとつを発見する」感じで読んでみて下さい。
具体的なテクニカル判断(技術)も必要ですが、
常に本質にベクトルを合わせて結論を集約していく事が習得効率を上げます。
それではRpointの機能説明をどうぞ。
記事名:「Rpointの機能説明」(メルマガ用)
こんばんは
Mt. moreさま
お世話になります。
MT4に装備されている『Fractals』について、質問させていただきます。
表示条件は、3本の足を基にしているとのことですが、ネットで調べてみると、「5本の足を使い、真ん中の足の状況で判断します。」と書かれているところを見つけました。
他にも、5本の足で判断している旨が書かれてあるところが散見されました。
自分では実際に確認していないのですが、3本が正しいのでしょうか?
念のため、確認をさせていただきたいです。
よろしくお願いいたします。
キムコさん
こんばんは。
ご購読ありがとうございます。
申し訳ありませんでした。
コードも確認したところ、ご指摘の通り「5本」が正しいです。
計5本の内に現在から「3本目に当たる足」を私が誤認していたようです。
大変失礼しました。
数を任意選択できるフラクタルズもあるよですうが、基本は5本です。
記事は数字部分を修正しておきます。
なお、3本・5本・7本・他、の場合、表示は変わりますが、
公式は同じですので考え方は参考になるかと思います。
本記事の主旨に影響はありませんのでご容赦頂ければと思います。
初心者が視覚的に注目しやすくする為の標準機能の利用として紹介させて頂きました。
大変失礼致しました。
また、この理論は今後も動画やレポートで深く解説していきますので、
併せてご確認頂ければと思います。
以上、よろしくお願いします。
FXmt Mt.more
Mt.moreさま
こんばんは
夜分に迅速にお調べいただいて、どうもありがとうございました。
本数を変更できるインジもあるようですが、MT4標準装備のものは、何本で判断するのか表示されていないので、確認するにはコードを読むしかないのですが、自分はその能力を身に付けていないので、手っ取り早く、Mt.moreさんにお願いしてしまいました。すみません。
検証前の印象では、3本で判断の方が早くて良さそうな気がします。
3本だと、スイングハイ・スイングローのような見方になるのかな。
今まで、『Fractals』の使い方が分からず、手をつけてきませんでしたが、Mt.moreさんのブログ記事を読んで、『Fractals』を見直しました。とても使えそうです。
どうも、ありがとうございました。