相場に潜む7人の敵
※デイトレードに挙げられる7つの大罪とは異なるものです
男、敷居を跨げば七人の敵あり
男子は親元を離れて外の世界に出れば7人の敵があると言うことわざですが、自立した社会人なら男性に限った問題ではありませんね。現代は特に。
welcome to this crazy time
銀行預金を離れて虎の子の資金をリスクにさらす投資の世界もこれに似ています。普段と違う場所には普段と違う敵がいるものです。
ですが待ち受ける敵の知識があれば迎え撃ってます。出会い頭に遭遇してパニクらないように準備しておくのが良いでしょう。
と言っても相場の敵は7人どころじゃありませんので(700人くらい?笑)
今回はその中から強豪7名(7項目)を選抜しました。この世界にちょっと先に来た先輩が出会った敵の情報です。、
各項目に私なりのワンポイント対策も提示しました。これから対決するかもしれない初心者の参考になれば幸いです。
※前回の記事で「バイアスは七人の敵の1人」と表現したところ「他の6人も教えて欲しい」と言う要望があったの記事にしてみました。
あくまで私基準の選抜7人(8人)という点にご留意下さい。SBT48とかにしてなくて良かったと思います。
勝手に名付けた敵名は他では通じませんのでご注意ください。
1・バイアス
迷彩服の催眠術師:ウィザード・D・バイアス
姿は見えず、対象者は術をかけられている事に気づく事もできない恐ろしい敵。”D”をつけたのは画がそれっぽかったから。
術が効いている間は自力での脱出は困難のヤバイ奴。(対策はこちら:バイアスのバイパス)
同系統の敵:先入観 錯覚 錯視 錯誤 パラノイア ギャンブラーの誤謬 コンコルド効果(サンクコスト) ダニング=クルーガー効果 プロスペクト理論による損失回避心理 等多数
2・強欲
底の抜けたトレジャー船・Go 強欲号
聖書の7大罪にも数えられる 殿堂入りの敵。対象者を夢と自滅に招く。
初心者は“小さなつづら”を目指す方が結果的に多くの利益を得る事につながることを肝に置くと良いでしょう。
同系統の敵:希望的観測 自己都合主義 拝金主義 完璧主義 等
3・優柔不断
ルール無きアンパイア・充分優柔
優柔不断な成功者は少ない。
迷うという事は、信念や判断基準(ルール)が無いか、あっても不完全という事。
初心者が一度で正しいルールは作れません。継続的に自分ルールもバージョンアップさせること。法も毎年改正されます。
同系統の敵:一貫性の欠如 考えすぎ 複雑化 持論の欠如 他者依存 情報過多 等
4・恐怖
マウンティング好きのヘビーなヘビ・恐怖大ジャ
恐怖を感じるのは大脳辺縁系と言われる脳の働きで原始脳と言われています。原始的で本能に近い感情は抑えるのが困難になり平常心が必要なトレードでは障壁になります。
恐怖に陥った動物の行動は、逃げる、戦う、固まる(逃避、闘争、硬直)のいずれかになり、どの場合も立場関係は恐怖の方が上なので劣勢を強いられる事になります。
しかし対抗策は多く、無心、勇気、知識武装、設備武装、資金管理など、有形無形の緩和策があります。
同系統の敵:資金不足 困窮した生活 身の丈を超えた投資額 理由なき不安 諦め 悲観 虚無 絶望感 等
5・他責
身体は大人、心は子供・迷惑探偵タセキ
「犯人はオレ以外」が口癖のとっつぁん坊や。他人ばかりが見えて弁は立つが、その実、他力本願で自分の成長機会を逃している。厄介で可哀相な敵。
ハイカー(登山者)は天候も準備も道具も自己責任。自己完結できないなら、登らないこと。
同系統の敵:他力本願 完璧主義 自己分析不足 成長意欲の欠如 自己憐憫 自己卑下 被害者意識(被害妄想) 等
6・忍耐不足
逆星飛雄馬
“怠惰”とは違う。意欲はある。勉強もする。必要性も理解する。でも続かない。そんな精神的持久力欠如の状態。
健全な精神は健全な身体に宿る。純粋に体力が疲弊している可能性も。長期報酬にベクトルを向けると改善されやすい。
同系統の敵:怠惰 集中力欠如 注意力散漫 体力不足 自制心不足 やり遂げられない根性なし 燃え尽き症候群(バーンアウト)
7・不規律
再犯率オレ%:マジカルざるルールくん
鉄壁のルールがあっても守らない → ざると化したルール → ザルルール → マジカルざるルートくん です。食後の血糖値の上下も自制心を低下させる要因になります。
どうすれば守れるか なぜそれを守りたいのか を理解して、根性でななく戦略的に改善するのが吉。
同系統の敵:不摂生 習慣の欠如 ルーティーン不在 等
という訳で、今回は7人の、、、
8・慢心(油断)
7人片付けたところで油断するその甘さが!、今も昔も貴様の命取りだ!(by斎藤一)
過信してるつもりはなくても「全てチェックした」は過信(慢心)に繋がります。
なぜなら相場には常に未知の要素が加わるからで、これが相場の動きを予測できない根源でもあります。
自分ルールや相場セオリーも、自分が認識できる部分は相場全体の極僅かでしかないという謙虚さの理解が必要です。
そうすればトレード損失の大きさと自分の才能の有無は関係が無いと解り、相場に確実が無い事が解り、負けに悲観せず勝ちに奢らず、相場では何事も起こりうる理由のもとで 慢心しない最大限の自衛策を準備できるでしょう。
「1・バイアス」同様に自覚するのは難しいので注意が必要です。自覚できていれば慢心しないわけですが、慢心しているなら自覚できてないハズなので。。
共通対策
敵は一人ずつやってくる訳でなく、大抵、複合攻撃です。
例えば次のような感じ。
- ポジポジ病 = 強欲 + 不規律
- 損切りできない = 恐怖 + 不規律
- ネット上の甘い誘惑 = 強欲 + 他力本願
他にも内外たくさん敵がいて、個人特有の敵もいます。眠気、疲れ、満腹、飲酒も敵に成りえます。(脳の機能(判断力)が低下するため)
トレードは初心者が思う以上に、デジタルでなくメンタルな戦いなので、脳が疲弊しない環境づくりが、全敵共通対策として功を奏すでしょう。
他に出会った敵情報があればこれからの参加者に向けてコメント欄で教えてあげてください。
※デイトレードに挙げられるつの大罪とは全く異なるものです