ポジポジ転じて福と成す
ちょっと大げさなタイトルになりましたが、あながち嘘ではありません。
負けて退場するトレーダーの原因のほとんどは、ポジポジ病です。
裏を返せばポジポジ病の脱却こそが、勝ち組への登竜門です。
そんなポジポジ病を患ったまま勝つ事は一見不可能に思いますが、私が実践して効果があった方法を紹介します。
ズバリその解決法は、複数通貨監視にあります。
ポジポジ病の問題点
ポジポジ病・オーバートレードの問題点は「待てていない事」です。
待てていないとは、優位性のあるところまで待てていないと言う事です。
自分では選んでエントリーしているつもりが、いつの間にか感情でエントリーさせられている状態です。
喫煙者やアルコール依存のように、自分の意思のようでいて、実は外的要因を受けて動かされているようなものです。
本来エントリーポイントでないところでエントリーするのですから、当然負けます。
そして、負けを取り返そうとして、また新たなエントリーポイントを作ってしまいます。
適当な理由を付けて。。。。
こうして出来たトレード依存症は、破産するまで続きます。
そして、恐ろしい事に、お金が出来るとまた同じ依存症にかかります。
複数通貨監視がなぜ良いかというと、ロジック(ルール)を守り易くなるからです。
相場は思っている程チャンスがありません。
殆どの時間を何もせずに過ごす事に、依存症の人は耐えられません。
同じ通貨をいくら観察しても何度もチャンスは廻ってきませんので、視野を横に広げる訳です。
こうする事で精度の高いエントリーポイントばかりを扱う事ができます。
例えるなら、
日々、喧嘩に明け暮れる少年を、
後ろで見ていたおっつぁんが
「おめぇ、四角いリングで暴れてみねーか?」
と言っているに近いです。
有り余るそのポジポジエネルギーを、良い方向に使おうという事です。
複数通貨監視の注意点
当然ながら注意点がいくつかあります。
①通貨特性を意識し把握する事
平均ボラティリティーのみならず、時間帯別特性、スプレッド、値動きのクセ、指標発表の有無、他通貨との相関関係など、考慮する点は多いです。
扱うロジックによっては、多通貨監視に向いていないものもあります。
ある程度どの通貨にも応用できる汎用的なロジックでないと、意味がありません。
始めからたくさんの通貨を扱う事は避け、1通貨ずつ癖や勝率を把握しながら、追加していくのが良いです。
②同時にポジションを持たない事
ポジポジ病患者が、相関の強い通貨を複数持つ事は死期を早めます。
これをすると単に破産までの期間を短縮する事になりますので辞めておきましょう。
複数の通貨で同時にエントリーサインが出た場合は、その中から最も確度の高い通貨をチョイスする技術を高めましょう。
③型を崩さない事
ロジックそのものがあいまいな状態で、複数通貨を監視すると、何もかもがバラバラなので経験値さえ得られません。
様々な特性の通貨を触る事によって、混乱をきたし、もともと触っていた通貨の感触さえ鈍るようでは困ります。
この様な場合、絶対に複数通貨を触ってはいけません。
手探りであれもこれもから利益を上げる事など出来はしません。
と、この様に注意点が多いので、今までにオススメしてきたポジポジ病解消法よりリスクを孕んでいますが、どうしても治らないという人は試してみてはどうでしょうか。
売買回数を減らす事が出来なくても、ガチガチのエントリーポイントを精査する一貫性や自己規律が出来ればしめたモノです。
その後は、扱う通貨ペアを減らしても、チャンスだけ狙い打つチーターの様な姿勢が身についているでしょう。
手前味噌ですが複数通貨監視にはアラート系インジが必須です。
(もともとこういう用途です)
また、感情ノート・トレードノートを付けるのも非常に良い方法です。
以上、参考になれば幸いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
あなたは既に、プロのリングに立っているのですよ。