灯台もと暗し
相場の状況を読み取る環境認識力は必要ですが、自分を客観視できる自己分析力はそれにも増して重要です。
多くの人が相場に注目し、原因を相場に追及し、チャート上の改善だけに注力し過ぎています。
例えば、チャートパターンや、グランビルの法則、アジア・欧州・NY時間などの相場の性質をエッジに利用したトレードでの勝率は相場主導の勝率と言えます。
これに対し、私の言う自分の勝率とは、木曜は良く勝てるとか、外出前にポジションを取ると負けるとか、連敗中は更に連敗する、
といった自分にしか当てはまらない統計データの事です。
ゲン担ぎやジンクスとは違います。
実はこれ自体が相場の性質と連動している事は多々あります。
木曜は良く勝てる、というのにはそれなりに理由がある場合があります。
(週中はボラが大きいなど)
連敗中の連敗は、自分のロジックが通用しない流れにある事が原因。
また、外出前のエントリーは、時間制約の中で待てずにエントリーしている、その後手動での調整が出来ないなどが挙げられます。
これらの敗因を、MAとの乖離やラインの反発などの、チャート上に原因を求めても解決しない訳です。
他にも、資金が減少すると負けやすいとか、ロットを下げると勝ち易いとか、一見偶然の一致のようなものでも注意して見て下さい。
アノマリーのような現象にもきっと原因がある筈です。
手法は必ず、自分に合うようにカスタマイズされている必要があります。
巷に落ちている「勝てる手法」使用しても勝てない理由は、自分に合っていない事が殆どです。
この部分はどうしても、個人で調整が必要なので教科書のような全員一律の知識では得られないのです。
環境認識力を身につける事は有意義ですがそれだけで勝てたら苦労しません。
自分個人の性質は書店では手に入りません。
「40歳・山本さん向け投資術」なんてのがあれば良いですが(笑
(あっても買いませんが)
自分の性質は自分でデータを取るしかありません。
取りためたデータは、自分だけの虎の巻です。
100%自分に適合した「図解!あなた向け投資術」の完成です。
こんな本があったらいくらで買うでしょうか?
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。