そんなにチャートに近づくと○○が悪くなる
近視的チャート分析について説明します。
近視になった人は、遠くのモノがぼやけて見えます。
基本的に、見えるものに注目、集中するので、(ぼやけている)遠くのものは見なくなります。
見なくなると、焦点を合わせる筋肉を使わなくなるので、ますます近視が加速します。
頑張っているのに。です。
頑張るほどに。です。
これは無意識で行われます。
遠くを見る方が視力が回復するのに、近くばかり注目してしまうんです。
頑張るベクトルが違うのが解るでしょうか。
つまり「チャートを見ない」方が良いです。(チャートから離れるという意味)
「チャートを見ない頑張り」が、正しい頑張り方と言えるでしょう。
勿論、目隠ししてやれとか、心眼を開けと言っているのではありません。
近くも、遠くも、適度に見るから、見る目が養われるという事です。
見ていないもの、は無意識なので、意識される機会が少なくなかなか気づけません。
意識的に、見ていないものに目を向ける気づきが必要です。
穴が空くほどチャートを見る学習法を否定しませんが、それと同じだけ別のものも見ないと、偏ってしまいます。
チャートから何を読み取るか
MAやBBなどのテクニカル指標はとても便利で、相場の判断を助けてくれます。
トレンドラインなども同様です。
どのような手法にも、大抵何らかのテクニカル指標が使われますが、一番大事なのはロウソク足です。
MAやBBも、四本値を加工して作られています。
ロウソク足は元データのようなものです(遅効先行指標問わず)。
理想を言えば、ロウソク足だけで判断できるようになるのが一番良いのですが、
大きな流れのトレンドや平均的なボラティリティーなどは、他の指標を併用した方が解り易いです。
従って、過去から現在にかけて、直近の値動きになるほど、ロウソク足(プライスアクション)の重要度が増します。
勿論、特殊な足形などは過去のものでも重要です。
多くのテクニカル指標を併用すると、ロウソク足そのものの判断をゆがめてしまう可能性があるので注意が必要という事です。
こうなると本末転倒になってしまいます。
足と指標を平行して分析するのは良いですが、直近の値動きでMAだけを重視したり、足よりMAに重きを置くとあまり良くありません。
解り易い足型(特に反転系)が出た場合は、MAやBBの動きなど無視して価格は動きます。
と、言いますか、価格に合わせてMA・BBが作られていくので当り前ですよね。
急な方向転換を最速で示すのはロウソク足です。
また、チャート分析に没頭するあまり、機械的な判断に傾倒するのも良くありません。
テクニカル分析は、デジタルな作業のイメージが強いですが、相場の向こうの参加者の事を忘れてはいけません。
群衆/大衆心理を分析するアナログ的な感覚を常に持っておく方が柔軟な対応ができます。
あなたが見ているのは、ロウソク足でもMAでもなく人の動きです。
分析しているのはグラフでなく、グラフの向こうの対戦相手(参加者)です。
しかし
分析者の判断の最大の敵/障壁となるのは、先入観(バイアス・偏見)と感情です。
つまり自分です。
分析すべきは「人」(参加者)ですが、注意すべきは己です。
もちろん、自分のことも分析せねばなりません。
チャートばかり眺めていると、返って本当に見なければいけないモノが見えなくなる事もあるので、定期的にチャートを離れて見る習慣を持つと良いでしょう。
意外に重要なショぼいスイッチ
ちなみに、今公開しているインジの機能の半分くらいは、ご要望を受けて少しずつ実装したものです。
私自身は、メール送信やキリ番機能はほとんど使わずON/OFFスイッチのみを利用しています(機能を使わないだけで、キリ番の概念などは重要視する)
が、右上のHide/Showスイッチは、誰からの要望もないのに実装しています。
なぜか。
それだけ、素チャートを重要視しているんです。
これが遠くも近くも見る事に通じるんですね
要望もなく地味で小さな機能ですが私が気に行っている機能です。
自分分析はTradeViewです。
チャート近視は治ります。
治すと、見えるものがあります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。