
上位足は売買の別を測り、執行足はタイミングを計る
MTF(マルチタイムフレーム)分析を使ってトレードしている方は多いと思います。
長期間のMAを表示させて単一の時間足のみでトレードする方法もありますが、
それでも上位足を全く見ないと言う事はないでしょう。
原則としてどの時間足でも足型やチャートパターンの見方は同じですが、
違いはチャートから読み取る目的です。
時間足毎に目的にかなった情報を読み取る必要があります。
ここを履き違えると、ボラティリティーの罠に掛ったり、トレードスタイルが一貫せずに崩れたりします。
まず、自分のトレードスタイルやタームに合わせて執行足を決めます。
次に執行足より上位の足で環境認識をします。
私の場合、基本的なスタイルは15分足を執行足にして、1H・4H・日足の上位足で環境認識を行っています。
上位足を見るのは売買の別を決める為です。
つまり、今が上昇トレンドなのか下降トレンドなのかレンジ相場なのかの判断です。
どの状態か解らない場合や自分のトレード基準に満たない場合は
ノートレード確定なので、執行足を見る必要はありません。
執行足でどれだけ良い形が出ていても、上位足の環境が整っていなければエントリーしないと言う事です。
執行足を先に見てから上位足を確認しても同じ事なのですが、執行足で良形が出ているとついエントリーしたくなったりしますし、長期の時間足から順に見るのが原則です。
上位足で売りまたは買いチャンスだと認識したら執行足でエントリータイミングを計る訳ですが、
必ずエントリーする訳ではありませんよね。
上位足で売買方向を決めても、執行足ではエントリータイミングが訪れないまま終わる事も多いです。
この様に上位足と執行足では、見る目的や読み取る役割がはっきりと異なるので注意しましょう。
本来執行足で見ているタイミングのパターンを上位足で見てエントリーしてしまったり、
執行足で”上昇トレンド”というだけで、適切なタイミングでないのにエントリーしてしまったりするとスタイルが崩れます。
これは結構間違いに気付き辛いので要注意です。
結局のところ間違っていても「売り目線」「買い目線」は同じ判断になってる場合が多いので、間違っている事に気づけないのです。
解ってやっていればもちろん問題ありませんが、
言いたいのは、別のロジックとして使用すべきと言う事です。
1時間足を執行足とした別の売買ロジックとして認識して使うという事です。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。