マルチタイムフレーム(MTF)分析
エントリーする前に環境認識をしない人はいません。
しかし、単一の時間軸で環境認識する場合の売買は勝率を著しく下げます。
環境認識は、執行足より上位の時間足も同時に観て行うマルチタイムフレーム(MTF)が一般的です。
上位足を確認すると言っても、どの時間軸を確認すれば良いかは、トレードスタイルによる為決まった法則のようなものはありません。
私の例を挙げると、執行時間足を15分足に設定して、上位環境は日足・4時間足・1時間足、を見ています。
また、週足、月足も一日1回は必ず目を通すようにしています。
週・月足は、一度見ておけば一週間・一か月は同じ形なので、覚えておけば毎回見る必要はありません。
日足も同様です。
日足で上昇・4時間足で上昇・1時間足で上昇トレンドを示しているなら、今後も圧倒的に上昇する確率が高いと言えますので、15分足で買いのタイミングを待つ訳です。
上位足を見て、買いか売りかを決めたなら、
乱暴な言い方をすれば、トレンド方向に乗る以上どこでエントリーしても勝てる訳です。
この優位性を無視して勝とうと言う方が無理があります。
15分足を見る時点で買うか売るかは決まっており、より利益の出る(低リスクの)タイミングでエントリーする為に15分足を見ると言う事です。
上位足が全て同一方向のトレンドを示している場合良いですが、バラバラの時はどうすれば良いでしょうか。
最も堅実な方法は何もしない事です。
解らない相場に手を出す事は勇気でなく無謀です。
しかし、あえて方向を決めるなら、より上位の足のトレンド方向を優先させます。
小さい時間軸はより大きな時間軸に包括されて形成されています。
小さな波は大きな波に飲み込まれるのと同じです。
但しこれには注意点があります。
例えば、1時間足がレンジ状態でトレンドレスだったとします。
4時間足では強い上昇トレンドなので、これに従って15分足で買いポジションをとったとします。
この時、自分が持ったポジションはあくまで4時間足のトレンドに沿ったポジショニングだと言う事です。
4時間足という大きな波に乗っているのですから、当然それより小さな波では一時的な逆行を含めた波動を描いて動きます。
4時間足で上昇トレンドは継続していても、1時間足では下降トレンドを描く事は良くあります。
これが良い押目となるか、4時間足のトレンド終焉になるかは誰にも解りませんので、pips単で言うといつもより大きなリスクを取る事になるかもしれません。
こう言う場合はlot数を調整するなどしてリスクを一定化する必要があります。
また、大きな時間足ほど、セオリーや法則が当てはまり易い傾向があります。
例えば5分足と日足では、同じPinBarが出現しても、確度(信頼度)はまるで違います。
更に言えば、日足の方が期間が長い為、効果が持続します。
どういう事かというと、
5分足でPinBarが出た場合、買い目線でその通り順行したとしても、
足の本数にして5~10本くらい上昇してすぐに戻ってきてしまう事があります。
この場合は、チャンスの時間は5~50分間程度であり、スプレッドも考慮すると利益を出せるタイミングは僅になります。
しかし、日足で同様に5~10本、目線通りに巡行する場合は、1~2週間取り放題です。
長時間足の方が、信頼性も高い上に、トレードもし易いのですから、
より上位の時間足の環境を優先させる事に、優位性がある事が解ると思います。
上位環境を無視して、一時的な上げ下げを狙うトレードもありますが、
こればかりを続けてトータルでプラスにするのは至難の技と言えるでしょう。
わざわざ難しい事をしなくても、簡単な方法でも同じ利益な訳ですから、簡単な方法を選択しましょう。
環境認識を音で監視する為にアラート付インジゲーターを使っています。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。