インジケーターの目的と本質
私は、手塩に掛けて作った愛着のあるオリジナルインジケーターを単なる道具として見ています。
大工に例えるなら工具であり、料理人の調理器具です。
これを基準についで言うなら、手法(ロジック)は設計図でありレシピ、
資金やポジションサイズが、材料でしょうか。
これら全てに息を吹き込むのが人、メンタルになります。
普通のドライバーより、電動ドライバーを使った方が楽です。
が、良い工具を使えば誰でも良い家が建てられる訳ではありません。
職人の腕や、精密な設計図が必要です。
素人でも電動ドライバーなら作業が楽になりますが、メリットばかりではありません。
携帯に不便だったり、充電が必要だったり、小回りが効かなかったり、子供に危険だったり・・・
使いこなせなければ無意味ですし、ただのドライバーの方が適している場面もあるでしょう。
熟練の大工は自分に合った工具をTPOに応じて使い分けます。
使い方も熟知・熟練しています。
家や料理を完成させる為に、道具を使う訳です。
本質はこれらの完成と言う事ですね。
目的は、より楽に、とか、より早く正確に、という事です。
これが逆転するとおかしな話になります。
インジケーターにタッチしたから○○・・・
と、盲目的にインジを信頼する行為は危険です。
これはインジの都合に合わせた行動であって、本質を衝いていない可能性があるからです。
(参考:FXで勝つ戦略思考、戦略・戦術・戦法の違い)
今日は電動ドライバーの調子が良いから家を建てよう・・・
とはならない筈です。
売買の理由が道具主導になってはいけません。
高価な電動ドライバーが無くても家は建ちます。
インジケーターは便利で強力な武器であり、私も使っています。
但し絶対視する事のないようにしましょう。
もちろんより便利なインジはどんどん使うべきです。
世の中も進化してますので、先人の知恵に上乗せしてパワーアップするのは現役の役目でもあります。
今後も新しいインジやツールが開発されて広まると思います。
このような時代だからこそ、道具に対する正しい認識が必要だと私は思います。
私が使用しているツールやインジは汎用性の高い原始的なツールばかりです。
一部のサインツールやシグナルツールのような固定的な使い方しかできないものは便利なようで実は不便かもしれません。
ちなみにトレード全般にも本質を意識すると、物事の理解が深まり迷いが減ります。
今見ているチャート、下がっているように見えるけど・・・本質は?
と考える事で目の前の動きに惑わされにくくなりますよ。
知識も自分の「引き出し」です。
同じ道具も使い方・使いどころ次第で毒にも薬にもなりますね。
自分の「引き出し」に何があって、どう使っているでしょうか?
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。