相場巧者は、他の参加プレイヤーの状態を知り、大衆に先んじて行動しています。
今回は、大衆心理・相場環境の読み取り方のコツをご紹介します。
理屈を論じるより感覚で感じて貰えればと思います。
いきなりですが、
心に残る映画の名シーンってありますか?
映画のクライマックスは、そこに至るまでのストーリーがあってこそ成り立ちます。
トレードにおける売買のタイミングも、それまでに形成されたプロセス・背景があってこそ成り立ちます。
それまでのストーリーを見ずに”感動シーン”だけ(売買ポイント)、を見ても本当に解っている事にはならないでしょう。
”感動シーンがある事”には気づきますが、
背景にある本質(例えば主人公のバックボーン等)はそれまでのプロセスを知らないと解らないのです。
また、同じ映画を見ても人によって感じ方が変わるように、チャートも人によって見るポイントや取る行動が違います。
そしてどれも正解になり得ます。
多くの人が同じ感情で見ている場面や自分だけが気づく場面もあります。
相場のプロセスとクライマックス
映画のストーリーをチャートの流れに置き換えて見て下さい。
前後の流れ(特に前までの流れ)によって見る人の感じ方が変わります。
自分の現状や過去の経験によっても感じ方が変わります。
今目の前で起きているシーン(チャートパターンなど)はどのような経緯を経て形成したのか、
背景で影響しているものは何か、といった相場全体の心理を知った上で総合的に判断する必要があります。
良く見るパターンだと思っても、形成されるまでのプロセスが違えば、ま逆の結果になります。
これを知る為には常に相手の心理を読む事を意識しながら映画(相場)を見ていないと理解できません。
そして、映画なら見る人に「伝えよう」としてメッセージを発していますが、相場は違います。
こちらが読み取る努力をする必要があるのです。
チャートから自分で大衆心理を読み取るにはかなりの訓練が必要です。
来た!噂の激アツパターンだ!エントリー!!
と思って見ても、それまでの流れが読めていなければ、似て非なるもの場合が多いものです。
相場環境・環境認識は、点と線で見るのがコツの一つかと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。