トレンドラインの特徴にもうひとつ重要なものがあります。
角度です。
角度によってトレンドの強弱を知る事ができます。
角度は、①過去側②未来側どちらも同じになります。
トレンドラインは右と左で役割が異なる事はお伝えしました。
未来を完璧に予測できる方法はありませんから、結果外れる事も多々あります。
角度が急なほど、強いトレンドを示します。
又、角度が急な程、x軸(時間軸)は短くなり、緩やかな程x軸が長くなりやすい傾向があります。
トレンドラインを対角線とする長方形の面積は大体同じになるという考え方もあります。
角度が緩やかな程横に長く、急な程縦に長くなります。
そこまで意識する必要はありませんが、
角度が急すぎる場合そのトレンドは長続きし辛いという事は覚えておいて損はありません。
又、『角度』は『何℃』と計測するようなものでなく、通貨毎、時間足毎に、相対的に見て判断する必要があります。
図のように、トレンドラインは時間経過とともに加速・減速します。
一番外側に引いたものをメジャートレンドライン(上図では緑)、内側に引いたラインをマイナーラインとかインナーラインなどと呼びます。
引き直したトレンドラインの角度から、段階的にトレンドの強さが加速しているのが解ります。
価格がトレンドラインまで戻る事なく上昇を続けていますが、
一番始めに引いたラインを下回る事はなく、トレンド方向は合っています。
トレンドラインはこのように、
過去側で発生した傾きと角度によって、トレンド方向と強さを利用して、
未来側を予測するチャート分析手法です。
ここまでのまとめとして、
トレンドラインは先行・遅行標の性質を同時に持つ
ラインの右と左で意味が異なる
ラインの上下で役割が反転する
トレンド(トレンドレス)を把握し、利用する為に使う
トレンドラインは手段であり目的ではない
トレンドラインは傾きと角度が重要
となります
それでは、次回(トレンドラインが機能する理由)以降いよいよ詳しく説明していきます。