トレンドラインの性質
トレンドラインは、右側と左側で役割が異なります。
左:トレンドを把握する
右:売買の目安にする
補足:トレンドラインは先行・遅行両方の性質も併せ持つ。
①過去から現在に引いたラインよってトレンドを計測し、
②現在から未来へ延長した線で、売買のタイミングを計る(利用する)
前回、トレンドラインは
・トレンド(トレンドレス)を把握し、利用する為に使う
・トレンドラインは手段であり目的ではない
という説明をしました。
トレンドラインはあくまで、左側で起きた結果を元に、右側を予測する為につかいます。
右側をぴったり予測できる神のような人はいませんので、ラインを神格化しない事です。
しかし、左で起きた事はまぎれもない事実ですので、これを元に右側を予測する事は利にかなうと考えます。
この辺りを混同してしまうと、必ず線が機能するかのような錯覚を受けますので注意が必要です。
現在を境にして右と左では少し捉え方が違い、中心線(現在)は常に移動します。
それに合わせてトレンドラインも引き直される事になります。
主観的に引かれた個人的な線という事に留意する必要があります。
右側はあくまで、目安・予測であり「ラインの辺り」で反応する「かもしれない」ものです。
一般にインジケーターはMAやBBなどの遅行指標と、ヒボナッチ・ピボットなどの先行指標に分類できます。
トレンドラインは、実に単純にこの両方の性質を兼ね備えた予測ツールと言えます。
上ならロング、下ならショート
線の傾きを見るだけで一瞬で判断できる事は、迷いを生む余地が少いという点で優れています。
また水平線と同じく、価格がトレンドラインを超えると、ラインとしての役割が反転します。
基本的にラインは「反発する」と考えて行動します。
※「反発」が原則である故にブレイクアウト戦略も有効になります。
この図は、先ほどの図のその後を示しています。
(他のインジと違って)トレンドラインの引き方には個人差がでます。
この図も、大きく見てレンジと捉える方もいるでしょう。
正解、不正解といった概念ではありません。
あなたならどんなラインを引き、どう使うでしょうか。
トレンドラインにはもう一つ重要な性質・特徴がありますので、次回(トレンドラインの性質2)説明します。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。