トレンドラインの引き方+α
前回、正しいトレンドラインの引き方を説明しました。
上昇トレンド = 切り上げた二点の安値を結ぶ
下降トレンド = 切り下げた二点の高値を結ぶ
髭は考慮しない(どちらでも良い)
前回から読むと理解が深まります。
これだけで、
チャートからトレンドの傾向を読み取れますが、
トレンドラインを平行移動させる事で
チャネルラインを引く事ができます。
緑の線が、トレンドラインを平行移動して作ったチャネルラインです。
MT4上では、トレンドラインをWクリックして選択し、
Clrlキーを押しながらマウスでドラッグするとラインを複製して平行線を引けます。
A-B二点を結んで作るトレンドラインですが、
それを平行移動させたチャネルライン側でも反発しているのが解ります。
決め事でもあるかのように
同じ幅の中で価格が上下運動を繰り返しています。
この様にトレンドラインは
トレンドの方向以外にボラティリティ(値幅)を測るのにも役立ちます。
さてここでクエスチョンです(♪出題の効果音♪)
【あ】~【え】の中で最もボラティリティの大きなチャネルはどれでしょう。
値幅の大きなものから順に【あ】~【え】を並べよ。
クリックして拡大すると解り易いでしょう。
縮尺は同じです。
どうでしょうか?
下にスクロールすると答えが見えますので、先に答えを考えておいてください。
それでは発表します。
実は、チャネルの垂直レベル(Y軸)の長さは全てほぼ同じです。
『⇔』はコピーして描いてますので、全て同じ長さです。
左右の図は同じ時系列の同じ縮尺ですので、
【あ】~【う】4つのチャネル全てほぼ同じ値幅という事になります。
見た目に惑わされた方もいるんじゃないでしょうか?
※それには理由があります(トレーダーの先入観)
ではなぜこのような現象が起きるのでしょうか?
単なるカーブフィットや偶然でしょうか?
ちなみに、今回のチャネルは計測しながら引いた訳でなく、
チャネルを引いた後に計測したら、大体同じになっただけです。
この件については
トレンドライの「引き方」の説明から逸脱しますので、
また次回の講釈で。
トレンドラインの使い方(引き方)は人によって差が出ます。
前回も参照に基礎的な使い方は把握しておきましょう。
基礎を怠るプロはいません。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。