アービトラージ【あーびとらーじ】
裁定取引、いわゆるサヤ取り(鞘取り)の事。
以下、外人の酒場風に・・・。
同じ価値のモノが、あっちとこっちで違う値段で売っていたら、何かおかしいと思うだろう?
例えば、業者Aでは1ドル100円なのに、業者Bは1ドル90円だったらどうする?
Bで買ってAに売るか、Aで売ってBで買い戻したいだろう?
でも違う業者だからそれは不可能だ。
残念。
お前の考えそうな事だが、
それは無理だ。
そもそも一時的な価格の誤差や矛盾を突くようなものだから、いつ価格が変わるか解らない。
そんな時同時に、Aでショート・Bでロングの両建て状態にする。
普通両建てすると、価格が上がっても下がっても何も変わらないのはお前でも解るよな?
ただし、同じ商品である以上いずれ適正価格に収束する時がくる。
この後、両方の価格が近づいて(適正価格に収束)、例えば両方が1ドル98円になったとする。
その時、ポジションを両方決済する。
そうするとどうだろう、ショートポジションの方は2円のマイナスだが、ロングの方は8円のプラス。計6円から手数料を引いても儲けが出るわけだ。
実際にはもっと小さな価格さを捉える高度な技術のいる、裏技に近いものともいえる。
今はコンピューターを利用して1000分の1秒の差額を利用して、僅かな誤差を何万回も行うようなツワモノも存在する。
今回は業者別で例えたが、例えば、
ドル円 ユーロ円 ユーロドル
の3通貨を利用して、
まず円を売ってドルを買い、ドルを売ってユーロを買う、そしてユーロを売って円に戻す儲かるような状態もある。
このような利鞘を表示したチャートのみを見て売買する専門家もいる。
まあ、シロートは手を出さない事だ。