挫折禁止・紆余曲折OK
一度も挫折を味あわずに大成する事は稀ですが、戦意喪失したまま退場してしまうのが真の挫折かと思います。
・昔に比べてやる気が持続しない。
・以前出来ていたことが出来なくなった
・忘れやすい/覚えられない
・知識はあるのに行動化できない
などなど、
FXは、あきらめて去っていく人の方が、残る人より多い世界です。
挫折を誘われる理由はいくらでもあります。
本日は主に、挫折しない為の学習方法について説明します。
残ってさえいれば、可能性も残ります。
無理なくヤル気を保つ学習方法
要点は次のとおり、
1・重要でシンプルな事に絞る
2・繰り返し、習慣化する
これだけ聞くと単純ですが、この実践方法が重要です。
学習自体が大切ですが、学習方法も当然大切です。
知識や経験をガソリンに例えるなら、
これをエネルギーに変えるエンジンは、頭脳といえるでしょう。
エネルギー効率の高いエンジンは、同じ燃料(知識)でも燃費が良くなります。
今日はそんなエンジンメンテナンス(改良)のお話です。
トレード理論ではありませんが、トレードの上達に与える影響は大です。
既にご承知の方もおられるかもしれませんが、私はバカです。
中学では500人中40番くらいが最高で、高校では320人中300番だった事もあります。
進学を望まないのに進学校に入学した時点でバカ具合も知れます。
そんなバカなりの処世術、学習法とお考え下さい。
1「重要でシンプルな事に絞る」に対する補足
例えば
A・重要だが、難解な事
B・あまり重要でないがシンプルな事
を学習から外す、と言うことです。
Aに取り組むと挫折しやすく、結果的に何も身につかない
Bは取り組み易く勉強した気になるが、そもそも重要でない
難解な事は、結局解決できないし、
重要でないなら、やる意味もないという事です。
ABの共通点は、学習効率が低いということ。
努力対利益比率といいましょうか、努力が報われにくいのです。
(ワークライフバランスとは違います)
1は、労力を実力に還元しやすく、エネルギー効率が高いという事です。
また、重要性と緊急性のバランスを意識して、重要性の高いものに重きを置きます。
多くの人は「緊急だが重要でない事」「緊急でも重要でもない事」に時間を奪われ、「重要だが緊急でない事」を後回しにしてしまいますので注意しましょう。
シンプルな事かどうかの判別方法は正直、曖昧です。
個人で感じ方が異なるからです。
したがって、主観で少しでも「複雑に感じる」ならその問題は複雑と考えて避けて通ります。
「重要な事」に絞っているので、複雑な事をしなくても、重要な事は身に付けられますので安心してください。
過去に「複雑」と選別した内容も、学習過程で「シンプル」に格上げする事もあります。
2「繰り返し、習慣化する」に対する補足
以前も説明しましたが、習慣化自体が難しい事です。
しかし、習慣になったものは無意識で行えます。
そこで、
・今ある習慣に、新たな習慣を追記する
事で習慣化のハードルを低くします。
手続き記憶も陳述記憶も、反復(記憶と想起)によって定着します。
反復には、経験と期間が必要ですが、現代人は、その時間が足りません。
1万時間の法則
どのような分野でも1万時間費やせばその道のプロになれるという「一万時間の法則」がありますが、これは、毎日5時間一日も欠かさず続けて5~6年という長さです。
本業と家庭を抱えて、毎日5時間を自由にできる人は少ないでしょう。
特別に訓練できる環境下でなければ、現実的にはもっと年数が必要です。
そこで、普段の生活を学習時間とリンクさせます。
学習時間と生活時間を、別けて考えない、と言っても良いです。
一日の中で1時間の纏まった自由時間を作るのは難しいですが、
10分の自由時間を6回作るのは不可能ではありません。
5分・1分の時間なら、いますぐにでも作れます。
しかもそれは、頭の中だけで良いのです。
習慣化までの繰り返し回数
新しい習慣が定着すまでの繰り返し回数の平均が13回というデータがあるらしいです。
13回という数字は多角的な検証によるもので信憑性もあるらしいですが、
他にも、日数にして21日、一ヶ月、三ヶ月、など、定着させる対象によって諸説あるようです。
ちなみに、
行動習慣・身体習慣・思考習慣の順に定着させるのが難しく、
思考習慣が一番長くかかるとの事ですが、私はそうは思いません。
なぜなら思考はいつでもできるので、ほぼ無制限に繰り返す事ができるからです。
人は一日に二万回思考するそうですが、これを味方につける訳です。
回数・日数の信憑性は別にして、習慣化は必ず繰り返しによって実現されますので、反復することは必須です。
要は、体が覚えるまで繰り返せば良いのです。
意思力の弱さ問題
しかし、その繰り返す事自体をつい忘れがちになります。
13回も繰り返せずに終わってしまうのです。
ダイエットや禁煙など、志は高くても続かないケースが多い事を思えば容易に想像できます。
そこで、繰り返すタイミングを、すでに習慣になっている物事にリンクさせる事で、このハードルを下げます。
例えば、歯磨き、風呂、食事、掃除、などのタイミングです。
イメージトレーニング(学習・想起)を、歯磨きの習慣にプラスするという事です。
歯ブラシに歯磨き粉を付けながら、ダウ理論について復習してくださいw
また、習慣ではないですが、
トイレ、通勤、買い物、など、毎日行う行動に紐付けするのも効果が高いです。
トイレに行く度に、前回のトレードの反省などします。
その内、トイレに入ると自然にトレードの事が頭に浮かぶようになります。
私はタバコを辞めて6年くらいになりますが、喫煙習慣があるならそれを利用しても良いでしょう。
ビールを飲む度に思い出す、というのも良いかもしれません。
(泣き上戸になったりして;)
どのタイミングの習慣を利用するかは、各自のストレスの度合いを見て判断してください。
気分転換をメインにしている習慣に紐付けすると本末転倒になる事がありますし、
セックスに紐付けすると、相手に怒られるでしょう。慎重に選んでください。
私の場合は、トイレ掃除や、ジョギングなどのタイミングを利用します。
(※どちらもFXの為に始めた習慣です)
・苦手なパターンへの対処法
・ミス・失敗場面の反芻
・突飛なケースの想像・想定
を、繰り返しイメージして「慣れ」ておきます。
これは経験を縮める効果でもあります。
近代スポーツでイメージトレーニングを採用しない事はほぼないでしょう。
オリンピック選手が日々努力する内容です。
我々がこの努力を惜しんではいけません。
毎日のトレーニングも同様です。
しかしそれは、難しい事では、ありませんよね。
しあわせのくつ戦法
アファメーションやビジュアライズの効果は立証されていますが、
私の場合は(他記事でも伝えていますが)恥ずかしながら、
「俺は億プレーヤーになる」
「俺は冷静で規律あるトレーダー」
などという、精神面も叩き込み、自信を喪失しないように、また、やる気を風化させないように工夫しています。
つまりマインドセット。自己洗脳のようなものです。
しかも、これを「歩行」に紐付けし、歩く度に思い出せるように努めています。
これを私は「リアル版しあわせのくつ」と呼んでいますが、角度を変えて見れば「リアルにあやしいヤツ」かもしれません(笑
歩行中にブツブツ「俺は金持ちに・・・」なんてやってたら、ポケモンGO以上に危ないですから、慣れるまではやめましょう(笑
始めのうちは、通勤途中の○○の看板を見たら、自分の夢を思い出す、などで良いでしょう。
そのうち身の回りのほとんどがトリガーになって、イメージトレード三昧になります。
もちろん、ゴリゴリ勉強するストイックさが性に合っているなら、それで構いませんが、
今回はあくまで、無理なく続けてられて、挫折しない(私なりの)学習方法です。
目の前のものを見るたびにスイッチが入れば、楽に、自然に、学習が進むはずです。
まとめ
1と2をもう一度見て貰えれば解りますが、
これは「集中」の一言につきます。
100の要素を順不同に学習すると挫折確率はうなぎ登りです。
これを数個に絞った上に、山ほど繰り返すのだから、身に付かない方が難しい、訳です。
覚えるだけでなく、習慣化するので無理なく持続され、また次の要素に力を割けるという寸法です。
参考になればと思います。
同じ「勝ちたい」と願う人でも、いつなんどきもFXを考える人とそうでない人、少しの違いが年間で膨大な差になるのは明白です。
チョコっとかじっただけで勝ち続けられる人などいません。
本日は、挫折せず、モチベーションを保つ勉強法の説明でしたが、そうは言っても、
成功に挫折はつきものなので、挫折しても、戻ってくれば良いだけですから、諦めそうになったらまたちょっと休んで、また頑張れば良いだけですね。
偉そうに言っていますが、私もここに辿り着くまでに何年もかかり、何度も退場しては再チャレンジして現在があります。
一度も挫折せずに金持ちになれるとは思わずに、あなたも、何度か挫折してください(笑)
そしてまた、戻ってきてください。
二度目は、一度目より、うまくできる筈です。
私はその回数が人より多い、だけなのです(汗
(これは自慢になるのだろうか;)
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
実際的で大変良かったです。特に今ある習慣に追記する、という考え。