MT4に日本時間を表示する代表的なインジJPN_Time_Sub/Zero/V各種とFXmt日本時間の違いを説明します。
平たく言えば「シンプルで早い」を目的に作成しています。
既存の日本時間インジはなぜか重いものが多いので、特質系のインジと併用しても耐えうる(どんなインジにも相性の良い)軽量タイプとして開発しました。
多く、初めて国内証券会社から海外ブローカーに移行した際、日本時間の把握にちょっと戸惑います。
売買は国内業者・チャート監視は海外MT4、という中間スタイルの人も多いと思います(私もそうでした)
JPN_Time_SubとFXmt日本時間の比較
優劣でなく好みの選択です。
JPN_Time_Subも大変良いインジで私も好きです。
両方無料なので、実際に使って自分に合う方を選べば良いだけですが、
開発事情的な違い(と苦労)も含めて両者の違いを紹介していきます。
機能比較
JPN_Time_SubZero | FXmt日本時間 | |
時間差自動取得 | ◎ | ◎ |
時間差手動設定 | ◎ | ◎ |
表示間隔選択 | ◎ | × |
グリッド描写 | ◎ | × |
グリッドカラー設定 | ◎ | × |
表記カスタマイズ | ◎ | × |
フォントカラー自動調整 | × | ◎ |
フォントカラー手動設定 | ◎ | ◎ |
フォントサイズ設定 | ◎ | × |
矢印表示 | ◎ | × |
12時間表記選択 | ◎ | × |
標準スケール削除 | × | ○ |
ワンクリック表示切替 | × | ◎ |
ピンポイント日本時間 | × | ◎ |
夏・冬時間忘れ防止お知らせ | × | ◎ |
ウィンドウ整列時の見やすさ | △ | ○ |
パラメーター数 | 18 | 4→5 |
オブジェクト使用数&他インジとの相性の良さ | 数百~数万/△ | 2~60前後/○ |
足残り時間表示 |
× | ◎ |
スプレッド表示 |
× | ◎ |
※) ◎ > ○ > △ > ×
パラメーター
解説サイトが多くあるので、項目別詳細は割愛しますが、
JPN_Time_SubZero(上図)にある時刻表示の間隔・表示形式、グリッド線表示機能は、FXmt日本時間(下図)にはありません。
少し解り辛いですが、「その他」以下はパラメーターでなく説明エリアです。
従って設定値などはありません。
特徴的なのは、表示ON/OFFとピンポイント日本時間はチャート上でクリックして操作する点です。
表記カスタマイズ
JPN_Time_SubZero
表記方法はJPN_Time_SubZeroに軍配が上がります。
難点はタイムフレームを切替えた際、表示が合わない事くらいです。
※1H足基準で見やすい設定にすると、日足表示が不便で、その逆も然り。
こちらを立てればあちらが立たずといった感じですね。
これを解消するには、
①時間枠毎にウィンドウを立ち上げてそれぞれにJPN_Time_SubZeroを入れ、それぞに別の設定をする
②JPN_Time_SubZeroのパラメーターを時間枠の数だけ増やす(プログラム改造)
のどちらかをすればOKです。
前者はウィンドウが多くなる欠点があり、後者はパラメーターがダダ長くなる欠点があります(プログラム改変自体は簡単)
FXmt日本時間
私の場合はどちらもしっくりこなかったので
③各時間足毎に表示を変えつつ、パラメーターもウィンドウも増やさない
とういう方式で再編しました。
表示設定不要の反面、カスタマイズ性はありません。
また、設定値のTimeIntervalは、表示間隔を設定できますが、間隔を狭める(数値を下げる)ほど処理内容と表示内容が膨大に増えていきます。
残念ながらこれを防ぐ方法は無く、数値を下げない事でしか対応できません。
ウィンドウ表示
JPN_Time_Sub、JPN_Time_SubZero、JPN_Time_SubZeroV、が第二ウィンドウによるセパレートタイプなのに対し、
FXmt日本時間はチャートウィンドウ内に表示します。
セパレート表示の場合、
①「ウィンドウ整列」の際、表示が崩れる
②チャートエリアを圧迫する
などの問題点があります。
欠点というより(機能の)トレードオフの問題であって善し悪しの問題ではありません。
しかし、
実は、オシレーター系インジと違い、日本時間表示系インジを別ウィンドウに表示させる利点は、ほぼありません。
MQLプログラムの制約上の問題と言って良いでしょう。
つまり、本来はチャートウィンドウ内にしたいが、プログラム上ウィンドウを分けるしかない、というのが開発者の実情です。
セパレートは、作者の苦肉の策でありナイスアイデアな訳です。
僅かな発想の転換なのですが、なるほどと感心させられるアイデアです。
ですからJPN_Time_SubZeroは優れたインジなのです。
そしてこの制約がある為に同種のインジはあまり開発されず、未だに選択肢が少ないのだと考えています。
FXmt日本時間は同一チャートウィンドウ内に表示するため、
二段並記、一段表記を選択でき、また、ワンタッチ切替、標準表記削除*、も可能となります。
コラム:ブルースが加速する理由
標準表記削除について。
build950以降報告されている「MT4側のバグ」がいまだ修正されておらず、
正しいプログラムを記述しても「標準表記削除が出来ない(タイムフレームを変えると元に戻ってしまい、その修正もできない)」
現象が続いています。build1050時点でこのバグは引き継いでおり解消されていません。
(930までは正常に動いていたとの報告例あり)
(※ちなみ:MQ4のバグはとても多く、開発者みなさんの苦労が伺える)このバグに対し制作者は無力です。
メタクウォーツ社が黒と言えば、虹も真っ黒だと言うしかありません。
それは「MT4の仕様」という名の元に許されるブルースなのです。
メタクウォーツ「カラスは赤です。」
開発者「間違いありません」
メタクウォーツ「実は白です。」
開発者「やっぱ白ですよね。」
メタクウォーツ「これからは黄色でいきます」
開発者「異存ありません」
「FXmt日本時間」はこの”理不尽”に断固コブシを挙げ、標準表記削除機能については、なんとかプログラム側の工夫によって”ライクな機能”を実現しています。
タイムフレーム切替時に、標準表記がチラッと顔を出すのはその為です。
この「ちょい出し」を止めて欲しいと言われても現時点では不可能です。
なぜなら、それは、、このインジの仕様だからです。
(♪弱いモノたちが夕暮れ、更に弱いモノを叩く)*
これが響き渡り、ブルースは加速して行くのです。
*THE BLUE HEARTS:TRAIN TRAIN 抜粋
動作速度・他インジとの親和性
前回の記事で解説しているのでそちらをご覧下さい。
その他
夏時間・冬時間、事前お知らせ機能
表示色自動設定
ピンポイント日本時間取得・表示
非表示一発切替え
など、当インジ各機能詳細も、このページでは比較のみの為割愛します。
をご参照下さい。
以上、参考になればと思います。
自分のトレードスタイルを決めねばなりませんね。
勉強になりました。有難うございます。