Q:初心者に勝ちパターンは必要ですか?
A:かんぺき。必要です。
勝ちパターンは、トレードスキルが上達してから身につければ良いというものでなく、
いまの実力がどうであれ、むしろ初心者こそ自分の勝ちパターンが必要です。
勝ちパターンが無ければ、まずは勝ちパターンを見つける事から始めましょう。
初心者にとって上達スピードを早める結果になるでしょう。
上級者が勝ちパターンを開発しているのではなく
自分の勝ちパターンを見つけて磨いた人が上級者になっていくのです。
勝ちパターンの見つけ方
どのようにして見つけるか
僭越ながら経験者としてアドバイスさせていただくなら、
ニュアンスとして重要なのは「勝ちパターンを作る」ではなく、「勝ちパターンに気づく」というスタンスです。
「負け戦ばかりで、自分には勝ちパターンなんて無い」というのは、まだ気づくための努力をしていないか、単に経験値の分母が少ないだけです。厳しく言えば、チャレンジ回数が少なすぎる甘ちゃんヤローです。
”トレードの世界”は、どんなに下手でも続けていれば勝つ時があり、勝った回数が増えれば傾向(偏り)が計れ、その偏りが勝ちパターンと言えます。
ま、私も昔は勝ちパターンを”作ろう”としてたんですけどね。。。
開発か探索か。相場にハマるな、自分に気づけ。
いまから得意技を新規開発しようとするのではなく、
いままでの経験(戦歴)の中から浮かび上がる自分の勝ちパターンがとても重要です。
前者は相場を軸に構成されやすいですが、後者はトレーダーを軸に成り立っていると言えます。故に相場の勝ちパターンでなく”自分の勝ちパターン”という事になります。
オマエの勝ちパターンを言ってみろ。あ~ん?聞こえんな。
ちなみに、巷に発売されている必勝本や情報商材は”他人の勝ちパターン”である事を再認識しておきましょう。あくまで販売者の勝ちパターンであってあなたの勝ちパターンではありません。
他人の勝ちパターンをまるぱくったまま自分の勝ちパターンにすることはほとんど不可能だと思います。
イチローの得意なコースやバッティングホーム、ルーティーンなどをまるっと真似ても自分の勝ちパターンにはできない筈です。だから自分だけの勝ちパターンを必ず持つ必要があります。
他人から学ぶのは良いことですが盲目的に「ただ従う」「ただ動く」「ただセットする」というのは、思考と努力の放棄であり、師匠(イチロー)に対しても失礼な行為です。念の為言っておきますが情報商材は悪徳ばかりとか言うレベルの話ではなく、咀嚼して自分用にカスマイズして使う、、守破離の離までがセットで大事ということです。当然ながら他人からの学びは必須です。ひとりで解決できることは限らていますから。
今回言いたいのは、”自分の”勝ちパターンを作れ、ということです。
勝ちパターンの種類
勝ちパターンの分類は多岐に渡ります。
良く勝つ時間帯、通貨ペア、決済Pips、保有期間、ロット、感情、手法、etc、、、、
木曜に勝ちやすい、チャートを見ないと勝ちやすい、給料日後に勝ちやすい、コーヒー飲むと勝ちやすい、他人にしゃべると勝ちやすい
などなど、勝ちパターンは個人ごとに必ず異なります。同じ手法を使っていてもです。
他人には言えないハズかしい勝ちパターンかもしれませんし、嫁(旦那)や他人に言われて気づく些細な勝ちパターンかもしれません。(参考:ジョハリの窓)
最もカンタンに把握しやすいのは通貨ペアと時間帯だと思います。
”自分の勝ち”の共通点とは?
勝ち要素のカテゴリーを見つけることは、勝利ファクターの抽象化あるいは勝利の共通点の抽出作業です。自分だけの高濃度の勝利条件が解ったらそこを集中的に極めると良いでしょう。その後、通貨ペアや時間帯を拡大していくと効率の良いスキルアップができる筈です。
一年に数度の頻度でも良いので、「これが自分の勝ちパターンなんじゃないかな」と言えるものをひとつ持つと良いでしょう。
先述のように、勝ちパターンは経験からあぶり出されるものなので、物見遊山のペーパートレーダーは発見し得ません。つまり座学から得られない分野ですから、ショップで購入した手法には決して書いていませんし、書くこともできません。
だから重要なんです。
勝ちパターン探索方法
自分の勝ちパターンを発見する方法は、経験と自己分析しかありません。
そう、相場分析ではないんです。
相場を猛勉強して一攫千金当てようと思っているビギナーくんにはちょっと衝撃的な事実かもしれませんが、
どんなに相場分析が上達してもそれだけで恒常的勝者にはなれません。相場分析で勝てるならアナリストが負ける筈ありませんし、学者や博士が勝てるならノーベル賞学者が破綻しなかったい筈です(LTCM等)
相場分析はもちろん重要で必須ですが、それは勝利のファクターの一部であり、片輪でしかありません。
トレーダーとして完成するには、相場分析と同じくらいの情熱を、自己分析にも費やさなければいけません。
まとめ
自分だけの勝ちパターンをみつけよう
自分の勝ちパターンは自分の履歴の中にある
(他人の手法の中にはない)
自分の勝ちパターンは経験と自己分析で見つけられる
他人の勝ちパターンは販売されているが、自分の勝ちパターンは売られていない
(自分の勝ちパターンを売る事はできるが、他人にとっての勝ちパターンにはなりえない)
他人の勝ちパターンを自分に応用するにはカスマイズ(自分への最適化)が必須
追伸
自己分析の分野はこのブログの中でもトップクラスの人気の低さです。ですが今後もずっと言い続けます。その方が間違いなく成長できると確信しているからです。現代のネット社会なら相場論はいくらでも入手できます。しかし自己分析を解説する人はあまりいません。
当ブログは発足当初から自己売買履歴表示ツール:TradeView、ProTradeView、他、メルマガでもいろいろな自己分析方法・ツールを紹介・提供しています。需要や話題性重視の記事でなく、何年も、自ら、実践している内容であることから重要度を推察してみてください。
[オマエの勝ちパターンを言ってみろ。あ~ん?聞こえんな。]
いいねぇー、この響き。昔夢中でした。