ルールを破る原因
ルールを破る行動には共通の原因があります。
その原因を理解して対応すればルールを守る確率が上がります。
ルール破りの原因と改善方法について説明します。
小学生でも理解できるルール「価格が○○になったらマウスをクリックして決済する」を、大の大人が実行出来ない現象はなぜ起こるのでしょうか。
損切りができないというのは初めは誰もが経験する事だと思います。
人は自覚なく不利な選択を繰り返します。
これはノーベル賞を受賞したカーネマン氏によるプロスペクト理論で証明されているのですから間違いないでしょう。
この行動は人間の本能・潜在意識によるものなので、容易に改善する事ができません。
ですので大多数の人が誤った選択を続け、負ける事になります。
つまり、これが改善出来れば勝ち組に入る確率がグンと上がるという事です。
一回勝負のジャンケンを申し込まれ、10秒後に三本勝負になった経験はあるでしょうか。
気がつくと即興の新しいルールを適用している。
そんな経験もあると思います。
そうしてしまう原因には感情が強く影響していて、その感情の殆どが「恐怖」と「欲望」です。
「不安」と「希望」と言っても良いでしょう。
人はこれらの感情が強くなると「衝動的」になり、立てていた計画(ルール)を保護にして大胆に行動します。
- ブレイクアウトを見て飛び乗りエントリー。
- 設定した損切値付近に来たけど戻りそうな神の啓示を受けたので損切ラインを後退させる。
①は利益を逃したくない欲望、利益を取れそうな希望、
②は損失に対する恐怖・不安により、当初の計画を変更しています。
知っておかなければいけないのは、計画を変更する瞬間は、その方が良いと思って行動していると言う事です。
ところがどっこい、それは最悪の選択なのです。
また、その最悪の行動を取ってしまう原因は「感情や本能」であって、決して「意志の弱さ」が元凶でない事も知る必要があります。
そしてルールを守る為の解決方法は、「強靭な意志の強化」・・・ではなく、「明確な目的意識」です。
目的は人によって違うと思います
「良い暮らしをする」「トレードで生計を立てる」「海外旅行に行く」「朝ごはん代を稼ぐ」
など、何でも良いですが当初の目的を常に意識する事が必要です。
具体的な程良いです。
意志を強く持つぞと気張るより、目的・本質を再認識して自分の心に落としこむ事の方が、経験上無理なくルールを守る事に繋がります。
このルールを守った先にあるものを意識する事が、目の前のものに捉われず一貫したトレードを行うコツだと思います。
ちなみに、ルールを破った場合、fx法第一条:自分ルール破り罪が適用されますのでご注意ください。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。