為替相場、今年のマーケット動向と予測レンジは必要か?
年末・年初に向こう一年の相場予測をするメディアは多いですが、
デイトレーダーは、あまり先の予測をしてもほとんど意味がありません。
出来るだけ先を読む事に意味は薄く、
出来るだけ近くの出来るだけ多くのパターンを想定して対処できるスキルが大切です。
仮に一年後のドル円価格が的中していても、
未来のビックニュースを当てる事はほぼ不可能ですから、当たり外れにあまり意味はありません。
(今から1年間を的中できると思っている訳ではないと思いますが。)
先になるほど未知の影響力が加わる確率が増え予測は困難になります。
結局方向転換を余儀なくされますから、それより、今日の相場を分析する方が実入りが良いのです。
デイトレーダーは「今日、どうなるか」が全てです。
半年後の天気はその時考えれば良いです。
経験者はこの辺りの肌感覚が解るので、長期予測を持ちつつ重要視せず、短期トレードに集中できますが、
これから相場を学ぶ初心者は、勤勉なだけに頑張って年間予測を立てがちです。
決め打ちの予知、確かめるべき仮説
悪い事ではないので禁止する必要はありませんが、貴重な時間を効率良く使う為にも、あまり先の話は放っておいてよいでしょう。
日々の指標発表さえ当てるのは困難ですし、当たった後の動きさえ予測できないものです。
そもそもトレードは、(ニュアンスに気をつけなければなりませんが)
予想して当てるものでなく、想定して対処するものと言えます。
※言葉選びが非常に難しいですが、相場予測は、決め打ちの予知でなく、確かめるべき仮説と言えるかもしれません
観察力やアンテナが強化されるので「予測する行為自体」は良いです。
ですから、
長期展望の分析に時間をかけるくらいなら、次の1時間の精度を上げる事にその努力を突っ込んだ方が
思考もシンプルで、効率も良いです。
外ウマに張るな
ただ、絶対にやってはダメなのは、他人の年間予想を拝借する事 です。
当たっても外れても悪影響になりやすく、自分の相場洞察力も身に付かないので、長期的に見てマイナス作用しかないです。
一蓮托生で「どのアナリストに乗るか」という、外ウマ的な賭けがしたいならそれでも良いですが、
それなら投信の方が効率が良いし、小さいお金しかないのなら本物の競馬でも良いでしょう。。
※外ウマ:ゲームに参加しない者(外野)が、プレイヤーの勝ち負けを予測して賭けをする事を指す麻雀用語
手法にもよりますが、デイトレーダーなら、長くても一ヶ月程度先までの予想で充分でしょう。
私は、来月の足一本(陰か陽か)程度は気にかけています。
ただし、危険を回避する為、選挙などの大きな行事は、頭に入れておきましょう。
以上、参考になればと思います。