スイスショック+週明け
スイス国立銀行(中央銀行)のユーロ/スイスフラン為替上限撤廃を受け、各地で余波が報告されていますが、週明けはいつも以上に注意が必要です。
既にクロススイスフラン通貨ペアの売買に規制を掛けている業者もあるようですが、売買可能だとしてもトレードしない方が賢明です。
しかしただ売買しない選択だけでは、
正しい行動ではあるが良きトレーダーの視点としては少し物足りない気がします。
以下のコントラリアン的思想についての理解があればそれで良いと思います。
世界の為替市場の内時間的に日本は比較的早くオープンする為、月曜の朝から数時間様子を見て価格が落ち着いたところでトレードに入ろうと思うかもしれませんが、
オーストラリア ⇒ 日本 ⇒ 香港 ⇒ 中国 ⇒ ヨーロッパ(ロンドン) ⇒ アメリカ(ニューヨーク)
と順にマーケットが開く為、日本の17時がロンドンにとっての週明け朝一ですし、22時がニューヨークがの朝一です。
時差の話は今に限った事ではありませんが、歴史的変動後の週明けですのでいつも以上に慎重になる必要があります。
初めからノートレードと決めても良いと思います。
また、スイスフラン絡みでトレードしない場合でも、主要3通貨とポンドは特に注意が必要です。
ユーロとポンドは言うまでもなくヨーロッパそのものなので隣国との輸出入が盛んですから当然為替変動の影響を受けます。
スイスと取引をしているユーロ圏の企業がある以上、影響は避けられません。
更にユーロはQE発動の憶測から、今回のスイスショックでよりその時期が近いと認識されれば動きが加速する事も考えられます。
ユーロの関して言えば、こちらも出来るだけ週明けは慎重にすべきですが、売買する場合でも極力買いは避けるべきです。
チャートも明らかな下降トレンドを形成していて、ファンダメンタルズ要素もネガティブ要素ばかりですので、執行足レベルでどんなに良い買いシグナルが出たとしても、買いは無いです。
また、円は本来スイスフランと同じ様な性質を持っており、いわゆるリスク回避通貨、安全通貨として捉えられています
この為、世界経済が不安定な時こそ、円やフランが買われる事が多いのです。
しかしその一翼のフランがあの歴史的乱高下です。
フランの分まで円に資産が集まってくる可能性が高く、暫く円安ムードだったクロス円に大きな変化が出るかもしれません。
そして、アメリカドルですが、上記の様にユーロと円で大きな変動の材料があるのですから、3大通貨最強のドルも必ず影響を受けます。
そもそも基軸通貨であるドルは、世界の殆どの売買に通貨として使用される訳ですから、他の通貨への影響も甚大です。
このように世界経済はがっちり繋がっていますので、たかだかスイス一国の政策の変化とは思わないようにしましょう。
名前も知らないキプロスやギリシャのような小国の破綻でさえ、ユーロ存続、しいては世界恐慌に繋がる懸念があると騒がれていた事を思い出せば解ると思います。
しかし、一方で!
決して勧める訳ではなく、基本的にトレードはしない原則に変わりはないのですが・・・・
コントラリアン的思考
トレーダーにはこの思考回路が必要です。
コントラリアンとは「大衆と逆をする人」という事です。
まあ、偏屈とか、あまのじゃくとか言ってもいいかもしれませんが。。
「人の行く裏に道あり花の山」
という格言もありますね。
売買はしなくても、常に大衆と逆の意識を持つようしましょう。
皆が買っているなら売りを、売っているなら買いを。
こういうパニック相場の時こそ、大衆は一方向に流され易くなります。
それを高台から冷静に観られる視点が良いです。
間違って大衆の渦の中に入ってしまったら、自分でも気付かない内に大衆に流されてしまいます。
没頭する程、実は深みにはまる事もあるので、一歩引いて冷静に、客観的に、人と違う判断が出来るのがベストだと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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