弱者のゲリラ戦 のつづき
注意点
この一点集中トレードには絶対的な注意点があります。これらを守れない場合、行うべきではありません。
・待ちに待ったトレードチャンスであること
そのトレードロットを全て失っても1ミリの後悔も無い、そんな納得の行くリスクリワードチャンスまで待ってください。普通にトレードしてもどうせ負けるんです(失敬な)。だったらガンガン待って、待って待って、耐えて、待って、ガイル並に溜めて貯めてGoです。本来常にこうあるべきですがその大切を身を持って知る事になるでしょう。
・リベンジしない
待って待って、それでも負けたとき、復讐を考えてはいけません。我が生涯に一片の悔い無しの舌の根も乾かぬうちに「今のノーカン」は無しです。水鉄砲の水は使い切っています。来月(次の投資期間の初め)まで補充できません。
・陶酔しない
この方法が成功した時、当然に爆益を得ますが、それはまだバブルです。その利益を月末まで残して初めて利益です。短期間に資金を集中させた「資金力トレード」を体験入学したに過ぎません。含み益は増えてもスキルはまだまだかもしれません。
・短期間で利確する
これは、根拠の無く長期ホールドに移行してはいけないという意味であり、長期保有・利伸ばしが禁止という事ではありません。
建値にSLを移動させているなどノーリスクで爆益を得られる局面はあります。ただし当初の戦略を忘れないでください。あくまで一点突破、短期決戦、八門遁甲を開いている内に決着するのが吉です。しかしリスクはいつもどおりなのです。(月間最大損失は同じ)
調子が良いからといって気分でコロコロ戦略を変えたり無視するのはどんな手法でもご法度です。
あくまでゲリラ戦
この方法はあくまで弱者のゲリラ戦です。そしてゲリラの局所戦です。そのことを良く理解しておきましょう。ずっと使うものではありません。
小資金だと勝てたとしても僅かな金額で旨味がない、いつも負けるのであれば一点集中して活路を開く、そんな考えです。資金が増えたら物量に任せる(分散する)方が安定します。ゲリラはむしろ不利にさえなります。
ランチェスターによると、兵力は兵数が同じなら兵器の差で決定します。逆に言えば兵器の質と量が同じなら、兵数(量)が多い方が戦いを有利に進めることができます。
経営学にも応用される戦略ですが全てがトレードに当てはまるとは言えないでしょう。ですが資金管理のバリエーション(引き出し)として百戦錬磨の戦略を、頭の隅に置いておいて損はないでしょう。
追記
今回の方法は、残念ながら国内業者では少しやり辛いでしょう。(レバ制限で実現できない場合やゼロカットが無い為想定外の大損失の危険性がある等)
充分な資金があれば国内業者でも良いですが、その場合は弱者の方法という意味はなくなりますので。
ゲリラは弱者の戦法であり戦略でもあります。
法則の公式(下記)から計算できるように、
攻撃力が少ないなら兵数を増やすか武器を揃えるしかない、というシンプルな理屈ですが、
理解して戦略的に導入するトレーダーと、考えなしに短絡的にロットを上げるトレーダーでは、見た目の行動は同じでも一年後に差がついているでしょう。
(ランチェスター第1法則)
攻撃力 = 兵数 × 武器性能
また、必ずしも、兵力=資金 と考える必要はないので、兵力=通貨ペア、兵力=マルチロジック、など、自分の攻撃力を上げられる箇所がないか検討してみると良いでしょう。
武器の話はまた機会があれば。