弱者が短期間に大きく稼ぐ方法
ヘッジファンドは膨大な資金を利用して短時間で莫大な利益を挙げます。
一方、一般参加者は潤沢な資金が無いので強者の横綱相撲はできません。
ですが結論から言えば資金の少ない相場弱者でも短期間に大きく稼ぐのは可能でありその方法は資金の一点集中化です。
精神 資金一到何事か成らざらん
水鉄砲のようなイメージです。資源の総量は同じなので、負け額を変えず、しかし攻撃力を増やせます。もちろん何兆、何億は稼げませんが、一般的な労働収入を考えれば破格の報酬を一度に手にする機会を自分で作ることができます。
「そんなん当たり前じゃん。いっかい○んでこいや。このクソが。」と、思った人もいるかもしれませんが理解度が重要です。ダウ理論もフラッグもダブルボトムも当たり前の知識ですが、理解度によって使い方が変わり、使い方が変わると勝敗は別れますよね。
疑似強者になる
例えば
月間トレード資金50万円のトレーダーは、稼働日数による一日平均トレード資金は約25000円となり資金に呼応したリターンが狙えます。
一方
月間資金5万円のトレーダーは、一日平均2500円であり、その資金に応じたリターンしか狙えません。
しかしこの2500円を一点に集めることで25000円のトレードが2回できます。こうすることで擬似的に50万トレーダーと同じ状況を作り、5万円の資金で50万トレーダーと同等のリターンを得られるという事です。
小競り合いは捨てて一発の破壊力を確保するといっても良いです。100万パワーのウォーズマンが1000万パワーのバッファローマンにやったあの方法に少し似ています。
同じ方法で50万トレーダーは500万トレーダーと同じリターンを期待できます。
勝てば多額の利益を得てその後もゆとりあるトレードが行えます。一方、負けた場合の月間損失額はいつもと同じです。ただし残りの日数は休場所になるので、その間はデモで修行です。
もちろん少額コツコツ型を否定するものではありませんが、あまりに少額過ぎるとトレード力向上に限界があるのも事実です。「永遠のデモ」だと実力がつかないのと同じで、ゲーセン遊びや趣味の範疇を超えないからです。
ただし何ヶ月も相場から離れてしまわない手段として少額トレードで在籍を続ける事には利点があります。相場から退場してしまえば二度とチャンスに遭遇できないので、元も子もないですからね。
ちなみに、初心者はデモとリアルを交互に行うのがベターです。デモ→卒業→リアル、でなく、デモ→デモ&リアル→リアル。いつまで続けても明確なデモ卒業証は出ないのでどこかで出稽古を始める必要があります。
敗戦と利益率
例えば、あなたに
100万円/月の投資用余剰資金があるとします。
で、少しずつ全部失うとします(失礼な)
この時、あなたは負けるほどに、資金を元に戻すことに苦労する事になります。下表参照
残金に対し、元本回復に必要な利益(率)
損失率 | 残金(万円) | 必要利益率 |
10% | 90 | 11.1% |
25% | 75 | 33.3% |
50% | 50 | 100.0% |
75% | 25 | 300.0% |
100% | 0 | 不可 |
10%の負けを取り戻すのには11.1%必要でその率は負けるほど増えていきます。コツコツ負けて資金が半分になった時、元金に戻すには残金を2倍(利益率100%)にするスキルが必要です。
つまり、資金を2倍にした事がないトレーダーは、残金が半分になった時点でスキル的に原状回復が絶望的な状態にあると言えます。もちろんトレードは連続性により勝てば残金も増えていくので一度のトレードで全額回復する必要はないのですが、もともとトレードを継続しても成績が変わらないなら同じ事です。
月末に75%の損失を抱えてこれを取り戻したいと考える場合、限られた残日数で+300%、つまり資金を4倍にできるスキルがあってやっとフリダシに戻せます。ここで考えつくのが掛け金(ロット)を4倍にする事ですが、控えめに言って大抵、悲惨な目に遭います。
これにはいくつか要因がありますが、まず「負けている環境」での精神状態、普段の4倍という極限状態、後がないという折衝感など、ほとんどは自分側の問題です。そこに、本来イレギュラーである相場変動が相手なので、(負けている)いつもよりもっと焦りまくってスキル(判断力・対応力)が落ちているからです。
運良く勝利をキャッチできた場合もいつもと違う精神状態(相場判断)で勝っているので翌月早々リリースしやすいです。
もちろん大負けさえなければいつでも一発逆転の可能性はあります。ですがそれは予め計画(予定)された逆転でなければいけません。逆転を考慮し計画されてもいない状態(手法や資金計画)で急に神に逆転を祈っても、温厚な逆転神もブチ切れます。(誰スカそれ)
“逆転の可能性を考慮する”とは、上表のような関係を予め把握して自分の手法の特徴に合せて資金管理・メンタル対策に反映させている状態の事を言います。
負けてから倍プッシュしても負け率が上がるので、お勧めするのは月初、というか、自分のトレードサイクルの初めの段階で行う事です。ニュートラルで冷静な精神状態で戦略的に行えますし、何より負けた後資金を追加する訳ではないので、資金管理どおりの健全運用を維持できます。これは同じ“4倍ロットのトレード”でも雲泥の差があります。
ただ上表を過度に恐れる必要はありません。
今回言いたいのはむしろその反対です。
裏を返せば、少しずつ勝ち続けると利益率はどんどん有利になるということなのですが、一点集中トレードは一足飛びにその状況を作ります。小資金のトレーダーは資金が貯るまでが大変なので、これができると、助かるのです。
加えて言うと
上表は、”残金”を”資金量そのもの”として捉える事ができます。
つまり資金○○円の人が資金を100円万円にするために必要な獲得利率と置き換えても同じになります。すると資金弱者は資金強者に比べてより多くの利益獲得スキルが必要な事が解ります。
公正に同じロットでの獲得pipsで比べるなら、表中の資金25万円のトレーダーは、資金90万円のトレーダーの27倍(≒ 300/11.1)勝つ必要があります。フリーザに使った界王拳が20倍だったことを考えるといかに大変か解ります(解らんし)
ちなみにこれは、いつも言っている「pipsを増やさなく良い」「勝率を上げなくて良い」という事に繫がります。
だから、手法だけで勝とうとせずに、資金管理やロット調整を手法に一体化して個人に最適なロットで行う必要があるんです。重要度は「手法<資金管理」ですから。
ここまでの説明で
一点集中トレードが、ただのロット上げお祭りトレード野郎が行う身の丈を超えた倍プッシュ行為とは違い、現実的な戦略に基づくテクニックのひとつである事がおわかりいただけたと思います。
ですが、使わないでください。重要な注意点まで理解するまでは。
長くなったので記事を分けます。
少額資金でリベンジしたいですが、基礎技術がないので修行中ですが、今回の記事とても参考になります。ありがとうございます。