これからのレバレッジとゼロカット

ローレバレッジ時代来たる?

為替 レバレッジ

国内業者のレバレッジが10倍程度に制限される

早ければ2018年にも、、と言うから驚かされます。

こういう時だけ、動きが早いぜ、金融庁。

 

まだ決まった訳ではありませんが、前回のレバ規制の時と同じ流れで、規制強化実施はかなり濃厚です。

 

気になっているけど、調べるのが面倒って方の為に、ヒマな私が調べてまとめてみました。

ここでは、レバレッジと安全性の概念を語るにあたって、ゼロカットについても併せて説明します。

 

初心者の方、今現在国内業者を使っている方、海外FX口座を検討している方、に特に参考になると思いますが、

レバレッジゼロカットの知識としても参考になると思います。

 

 

まず、、

レバレッジは、なぜ規制されるのか

個人投資家保護や金融庁が想定外の損失を被るリスク等の観点から、別の議論も含めて検討しているとのこと。

無制限→50倍→25倍、と段階的に行われた過去のレバ規制の際も同じことを言っていたと思います。

という事はレバ25倍規制は効果がなかったとも言えますね。

レバレッジ規制

 

世界のレバレッジ規制

だから今度は10倍にする、というのも稚拙な気もしますが、実はスイスフランショックなど近年の動向を鑑みて、レバ規制を進めている国は少なくありません。

10倍が実現すれば、恐らく世界で最も厳しい規制になる筈です。

 

イギリス等:無制限

アメリカ:100→33倍

香港:20倍

 

 

ゼロカットとは

先述の「想定外の損失を被るリスク」の軽減措置として最も有効と思われるのゼロカットです。

ゼロカット

これは、投資家の損失が委託証拠金を超えてマイナスにならないシステムで、
法律ではなく、ブローカーサイドが提供する、海外ではメジャーなサービスです。

ゼロカットは、ユーザーのマイナスを業者側が補填するシステムです。

ロスカットとは基本的に違います。

 

万が一何らかの理由で口座がマイナスになった場合、マイナス部分はカットされ、±ゼロに調整されます。

私が使用している業者もゼロカットを導入しています。

 

例えば、相場に急変動があった時、滑り(スリップ)により約定価格が下回ったり、

混線してSLが約定されずに含み損が資金を超えて下回るようなシステム上の懸念も、極稀ですが可能性としてゼロではありません。

 

これが起こると、「想定外の損失」となり、資金以上のマイナスが発生する事になります。

この時、ハイレバをぶち込んでいると、マイナスも倍々ゲームで増えて危険なので、法律でレバレッジを規制しようというのがレバ規制です。

 

日本の法律では金融商品取引業者等による損失補てんが禁止されている為、ゼロカット制度が使えないのです(←ここが問題だと思うのですが。。)

ですからこれは、単一の業者でなく全ての国内業者に共通する危険性と言えます。

 

(つまり今回のレバ規制でも、この危険性は完全には排除されないという事になります)

 

 

レバレッジ25倍制度導入時の効果

少数派

先述しましたが、ハイレバMAX限界バンバントレード野郎はそもそも稀なので、効果は限定的だったようです。

25倍規制直前に取引量が増え(駆け込みトレード?)、その後一時的に売買が減ったものの、すぐに過去の取引量に戻ったとの事。

 

実際、25倍もあればほとんどのトレードは今までどおり行える筈なので、規制前後で大差ないのは当前とも言えます。

投機家人口が増えているのも要因でしょう。

 

ただし、以前のように数万円でトレードするのが難しくなり、まとまった資金が必要になりました。

 

私がトレードを始めたころ使っていた国内業者は、豪ドル円で1万通貨8000円、キウイ円で4~5000円でした。

25倍だと50000円ほど必要なので、(最大で言えば)今まで10回できたトレードが1回しかできなくなる計算です。

 

トレード可能回数が減った事によって、チャンスに参戦できなくなった人は多いと思います。

トレード回数を減らす事は良い事なのですが、トレード可能回数が減るのは痛いですね。

トレード回数

 

レバレッジ10倍導入時の効果は?

さすがに今回は、以前より影響があると思います。

今のドル円なら、1万通貨の証拠金は、最低でも10万程度、その他の通貨ペアなら1トレード12万円以上必要になります。

 

仮に12万円を口座に入れ、300円負けた場合、次回は証拠金不足となるのでトレードは行なえません(当り前ですが。)

lot下限を下げるなど、別サービスの登場で少額資金によるトレードは可能になるかもしれませんが、そうなるとFXの旨みがありません。
(一円パチンコ的な楽しみはあるのかもしれません)

 

寝かせて置かなければならないお金が増え、体感的な流動性も低くなるでしょう。

 

ハイレバを提供する海外FXはヤバい奴らなのか?

海外業者はそれぞれの国内金融法に沿って運営している為その国では当然ながら100%合法です。

そして(レバレッジを含む)各社で提供されるサービスは、各社の技術やアイデア、企業努力による筈です。

 

レバレッジ規制

時速200㎞出る車を開発するのは、業者。それに乗るのドライバー。でも、日頃は200㎞出しません。

レバレッジもこれもよく似ていて、

ハイレバを提供するのは業者。それを使うのはトレーダー。でも、日頃は限界値まで使いません。

レバレッジはあくまで限界値であってデフォルト値ではないですからね。

 

ユーザーは、速度が早くても危ない車は買いたくありません。

そこで登場したのがゼロカット。車でいえば自動ブレーキのようなものでしょうか(保険の方が近いかも)

 

これは業者側がマイナス部分の損失を請け負う契約なので、業者側のリスクとなります。

実際、スイスフランの時、世界トップクラスの業者アルパリがこれにより一夜で破綻しました。

 

しかしこれにより多くのトレーダーが守られたのも事実で、業者にとっては皮肉な話かもしれませんが、ゼロカット信頼性が高まりました。

海外FX業者でも全ての業者がゼロカットを採用している分けではありませんが、システムはブラッシュアップされ進化しています。

 

(日本にこの制度はないので、同じ事が起こればアルパリの代わりに各投資家が飛ぶ事になります;)

(どのみち払えないと思いますが。。)

 

 

海外FX業者の国内での扱いはどうなるか?

いつも議論に上がりますが、正直不透明です。

現状として、国内法の抜け道のように思われている節があるので、当局が動けばいつでもヤバいです。

海外FX

なぜ私がそんなヤバい海外業者(危険な海外業者(FX)の一覧)を選択しているかは、ここでは割愛しますが、他の記事で解説していますので興味がればご参考ください。

 

実際、下記参考記事のように、当局によって淘汰されたと、まことしやかな噂のある有力業者の事例もあります。

参考記事:IC Marketsが突然サービス停止の理由とはICMARKETS停止に伴う海外口座の考察

 

ただ、ヤバイよヤバイよと言いつつ、いつも振り回されているのはなぜか国内業者の利用者です。。

 

国内業者の利用価値

未だに海外FX業者をヤミ金と混同している人はいないと思いますが、そもそも業界の歴史は日本より古く、サービスも成熟しています。

システムも本場海外の方がやはり数段上の印象です。

海外FXブローカー

私のトレードスタイルとしては国内業者に現在のところ大きな利点がありません。

MT4採用業者が少ないのが、一番の原因です。
(国内ではトレードシステムも各社ガラパゴス化しているので困る。むしろMT4から撤退する業者にちょっと驚く。)

 

日本人で運営されている安心感はあるかもしれません。

それに各社オリジナルのサービスもあります。

 

国内業者で満たせるならそれに越した事はありません。

今後のレバレッジ制度や、ゼロカットなどトータルで考えて利点が勝るなら、勿論国内業者を選択すべきでしょう。

 

今後素晴らしいシステムが提供される事を願っていますが、そうなってから、使います。。

 

所感

ドル

レバ規制によって「損失が減った」人が、どれほどいるかは正直疑問に思います。
(そういう記事を見た事もないので)

まして「勝ちやすくなった」人などいるのでしょうか。

実際、私は何も変わりませんでした。

 

しかし海外ブローカーに移ってからは勝ちやすくなりました。
(MT4の恩恵が大きいですが、やはりレバの活用は凡人に利がある。その他の理由はブログ全体を参照ください)

 

敗因は、レバレッジでは無いことは何度も説明済なので割愛しますが、なぜ制度レバレッジが高いと負けやすいという事になるのか不思議です。

 

銀行に100万円貯金があって、遊戯費が必要だとしても、小出しして使いますよね。

レバレッジ800倍でも、10倍でも、1日の許容損失を-3000円に設定すれば、損失はどちらも-3000円ですよね。

 

単に自制心の問題だと思いますが、それが出来ない人が多いから、親切に法律で規制してくれる、という事なのでしょうね。

 

これからどうすべきか?対策あれこれ。

その1・ケセラセラ

法律は個人でどうしようもないので、なるように任せるしかありません。

ですので、現時点で可能な最高の選択をするだけです。
(立候補するなら別ですが)

トレーダー

あれこれ考えてもまた法律変わりますしね。

 

海外FX業者の解釈も今後どうなるか解りませんが、少なくとも国内業者の選択肢が考えられないので、現時点で海外FXから得られる恩恵は、得られる内に受けておきます。

海外業者に規制が入るとしても、それまでは使えますし、国内業者でもそれは同じです。

 

万が一、国内金融法で海外業者が排他されたとしても、口座残高が没収される事はないと思いますので、金銭的損失は殆ど無いと思います(個人的見解です)

 

その2・自衛

複数業者に資金を分散させるのが、メジャーな自衛方法です。

しかしレバ規制が入ると、業者当たりの分配資金が倍増する為、分散自体がしづらくなるジレンマはあるでしょう。

 

その3・自衛2

資金分散投資

最もおすすめするのが、口座に沢山資金を入れない事。

マイナスが計上される口座では無意味ですが、そうでなければ有効です。

どんなにハイレバでトレードしても、入金額以上に負ける可能性が無いというのは良い事です。

 

その4・法人化

法人にはレバ規制がありません。

ただし法人ならではのデメリットも少なくないので、慎重に検討すべきでしょう。

また、今後法人が規制されない保証はありません。

法人が検討するなら有りですが、FXの為だけに法人化するのはデメリットが勝るのではないかと思います。

 

以上、参考になればと思います。

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