予告『本当に必要な経済指標だけ』を知らせるインジケーター|MT5のアラート

私はGoogleカレンダーに雇用統計とFOMCの定期アラートを入れて15年以上経ちますが、未だに良く忘れます(笑

良く忘れるのは、しばらくノーポジションの時です。「おっ、なんかいい足出てるじゃん。いけるか?」(※変な意味ではございません)

と思ってエントリーチャンスを伺っていたらそれは指標発表前の独特の動きでしかなく、普通なら通常のチャートパターン読解とは異なる分析をすべきところ、ずっと通常どおり分析していて何時間も無駄な時を過ごしたりします。

経済指標発表って慣れるほど意外と忘れがちです。というわけで、あればいいなと思っていた指標発表アラートツールを作成しました。

この機能はMT5の新機能で実現可能になりました。MT4では経済指標を表示する機能が無い為実装できません(MT5を使うべき理由、MT4終了はいつ?も併せてどうぞ)。

かなり前からずっと作成していたのですが、紆余曲折の末、ついに完成しました。今回はその機能と特徴と必要性、開発に至った経緯などを説明していきます。

※本記事には関連自社製品などの広告掲載を含みます

経済指標は多すぎる。

MT5の経済指標カレンダー・クリックで拡大

多すぎると、埋もれる/忘れる/視なくなる。

作り始めて思いました。経済指標アラートの落とし穴は、鳴りすぎること。

試しに実際のMT5カレンダーで数えてみると直近26日間で30件もあります(2026年10月26日〜11月20日)。

対象 回数 備考
重要度「高」だけ 30 うち13(43%)は夜間。原油在庫・ISM・国債入札など
「高」の内「大物」だけ 6 米雇用統計・FOMC・米CPI・日銀などの金利決定。夜間にかかるのはFOMCの1件

出典:自社集計(MT5内蔵カレンダー、XM MT5)。※大物の定義は当ツール独自のもの(重要度「高」の中から指標名で判定)です。

MT5の「重要度」は、私にとっての重要度では、ないんです。「高」で絞っても、ほぼ毎日アラートが鳴ります。これだと、私にとってはオオカミ少年のようなもので、本当に重要なものを見落としてしまいそうに思いました。

特徴1:ほんとうに自分に必要な指標だけを残す方法

そこで、完・璧に自分ナイズして、アラートを最小限にする機能を開発しました。

  1. 単語で絞る
  2. 自分で指標を作る

どちらもMT5標準機能ではできません。

a.単語で絞って厳選

MT5標準の指標カレンダーは重要度・通貨・国では絞れますが単語で絞り込む方法はありません(執筆時点)。FOMCを監視したいだけなのに数十件が同時に対象になるのでちょっと使い勝手が良くないんです。重要度・通貨・国で絞っても尚、不要な指標が多数表示されてしまいます。

MT5標準の経済指標表示

当ツールでは単語で選べる機能を付けました。例えば、「FOMC」の単語で絞れば、「FOMC」(の文字列を含む経済指標発表)だけを監視対象にできます。単語は複数指定できます。またカレンダー上の名前が「非農業部門雇用者数」でも、「雇用統計」と書けばヒットします。

恐ろしいほどシンプル。燃え尽きるほどヒート。クリックでズーム

恐ろしいほどシンプルになります。

トレードに不純物は不要です。

b.自分で指標を作る

「月曜朝一」「毎月10日」など、定期指標を自分独自に作成して監視対象に加える事ができます。FOMCのように変則的な日程でなければ、このように自分で作って登録する事ができ最小限の監視が、スマートに行えるって寸法です。作った指標は別チャートでも使用できます。

「月曜朝一」という週サイクルのオリジナル指標を作成(もはや”指標”じゃないけど)

特徴2:ファンダを重ねて正しく理解する

  1. 経済指標発表の影響を考慮した過去検証を実現
  2. 自分で記録を作る

1.その動き、ロウソクだけでは説明できない

経済指標発表とチャートをシンクロさせる

過去チャート(ヒストリカルデータ)を見ていて「ここ、なんか急に伸びるなー?ああ、フラッグのチャートパターンか」なんて思っていたら、ただの雇用統計の影響って事は多々あります。

チャート左から中心部にかけての水平線ブレイク(サポートライン割れ)と、思いきや

その値動きが、チャートパターンなどの大衆心理の合意の動きなのか、指標発表によるテクニカルフル無視のファンダメンタルズによる動きなのかは、チャートに表示されない世の中の動きと照らし合わせて初めて解ります。

経済指標を投影させると見方が変わる

指標発表を過去チャートに重ねて投錨する事で、その時の状況がよりリアルに把握できます。

情報が一つ多い訳なので、足型やプライスアクションと同レイヤーで視認する事は分析の質を高める事に他なりません。またこれらの表示はOFFにできチャートを汚しません。「自分がいつも負ける指標」だけを単語で絞って並べて振り返る、という使い方もできます。

2.ホルムズ海峡、封鎖できません!

チャートに刻まれない出来事を記録する機能

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お聞きしますが、あなたのチャートにホルムズ海峡が封鎖された時の記録は残っていますか。断言しますが、記録されていないはずです。しかしこれからはそれも、記録できます。ホルムズ海峡、記録できます!(織田裕二ライクに)

「ん?、縦線引いて残すのは普通にできるよ?。 ホルムズ海峡、普通にできるよ!」と、思ったそこのアナタ、そうではありません。
MT5の通貨ペアは、通貨以外のCFDや、金・銀・その他コモディ、暗号通貨など多種多数存在しますが、その膨大な銘柄の共通点は何でしょうか。価格?相関?反相関?、、ノンノンノン。それはズバリ、時間(縦ライン)です。全ての銘柄で共通して使われている単位は「時間」です。時間を軸にして作られているのが、各通貨、各銘柄の価格のチャートです。
つまり何が言いたいかと言うと、「時間に記録した情報は、全ての銘柄・全ての通貨ペアの共有資産にできる」って事です。つまり「ほるむずかぃきょうぅ、ぜんぶで共有、できますぅ!」(織田裕二風に)って事です。記録された縦線情報は全てのチャートで表示できます。

話を戻します。

「為替介入」「ミサイル発射」「宣戦布告・戦争勃発」「原油高」「激甚災害・リパトリエーション」などなど、チャートには表示されないがチャートを動かした重要な材料はいくらでもあります。これらを一切考慮せずにロウソクやインジだけでテクニカル分析することは、はたして本当に正しい分析でしょうか?

チャートを形作る元になった重要な出来事を把握した上で行う分析は、テクニカル分析の理解そのものに役立つ筈です。

このファンダありきの、この動き。それが大衆総意であり、テクニカル分析の基礎となります。

為替介入は通常チャートに表示されない。この事を考慮しないバックテストは不完全な結果を生む。過去検証ではこの期間を除外する必要があります

そのような、経済指標にもロウソク足にも刻まれないイベントを「その時の重要な出来事」として、自分で作成して全てのチャートで共有できます。個人的な記録としても役立ちます。誰のチャートにも載っていないが、確かに過去に存在した重要な出来事です。一度作るだけで永久にどのチャートへも表示できます。もちろん削除もできます。

他人が出来ないこと、できづらい事を継続してやれる事は優位性です。強みになります。実は今回のこの機能はノートを取れば誰でもできる事ですが、「その面倒が、ほとんどの人が続かない理由」でもあります。更に言えばノートを取っても「そのノートを開くのも億劫」というのが悲しき人間(私)の性。。この機能はその両方から解放してくれる事を祈っています。(自分で作った機能に自分で期待する私)

もう一度断言します。こつこつノートを録って必要の都度見返す行為は、良い行動です。全力で肯定します。
ただ、それが自動できるなら?、、という単純な話です。否定でなく、肯定の、発展です。(なんかバカボンパパみたいになってしまった。※反対の反対は賛成なのだ的な?

特徴3:郵便配達 経済指標は2度ベルを鳴らす

重要な経済指標発表の監視の理由は、主に、予測不能な不安定な荒れ相場の回避。であれば、指標発表前に把握してポジションコントロールし、指標発表後の落ち着きを確認して平常運転が本来の姿。

つまりアラートは最低2回いる。休戦と、開戦を知らせる、鐘の音です。

という訳で、発表前も発表後も、発表ジャストもアラート可能。時間は自分で決められます。

特徴4:常に先を意識する

正直なところ、これは自分でしばらく使ってみて感じた事なのですが、直前に知るより数日前から知っている方が落ち着いて行動できるし、安心感があります。

次のイベントを常に把握できるので、エントリー時や、ポジション保有時など、予定や計画が建てやすくなります。

眼の前に急に車が飛び出して来るより、遠くから車が見えていた方が正確に対処できますよね。たぶん、それ的な効果です。(どれ的?)

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標準の指標カレンダーとの比較

為替介入や要人発言など、イレギュラーな要素はMT5の提供する指標発表では記録も表示もできません。

  MT5標準の指標カレンダー 当ツール
絞り込み △重要度・通貨・国 ◯重要度に加え、単語と「大物」※国は通貨ペアから自動判別
アラート ×なし ◯あり
オリジナル指標作成 ×なし ◯あり
過去の指標 △あり。設定項目が多く面倒 ◯あり(予め設定して、ほぼ自動)
自分の出来事の記録 ×なし ◯可能
出典 MetaTrader 5 Help(公式) 自社ツールの仕様

最終確認日:2026年11月3日。標準側は公式ヘルプの記述にあるものだけを書いています(「なし」は、ヘルプに書かれていないという意味で、できないと断言するものではありません)。

開発の経緯

先述したようにMT5標準の指標カレンダーは、機能は一見多いのですが大雑把な絞り込みしかできず少々使い勝手が悪く、また専用のアラート機能もありません。

私が欲しかったのは、「予定表」ではなく「止まれ」と「進め」の合図です。自分が注目している指標の前に手を止めて、後に動き出す事。静的なスケジュール表示でなく、動的な関与です。

私は限られた指標発表しか注目していません。雑多な指標発表は雑音でしかないのです。

ダウンロード

無料配布を予定しています。
近日公開で、今月の雇用統計前までには、、と思っていますが、間に合わないかもしれません。使い方ページや製品ページの整備が結構時間かかるんです。。

m(__)m

Q&A

MT5で経済指標のアラートを鳴らす方法は?

MT5標準のカレンダーには、公式ヘルプ上、通知機能の記載がありません。インジケーターやEAで発表時刻を監視して鳴らすのが一般的です。当ツールは、その最新版です。

重要な経済指標だけアラートにするには?

最も簡単に絞り込むには重要度「大」を選択するだけでOKです。MT5標準の重要度は「高」「中」「低」で絞り込めますが、オリジナルツールはこれに加えて「大物」が選べます。

前半で説明したようにMT5標準は重要度「高」で絞っても、26日間で30回、ほぼ毎日鳴ります。大で絞ると、これを6回に絞れます。

より厳選したいなら、単語で絞り込んで自分だけの1つや2つだけにする事もできます。

経済指標の発表後も知らせてくれますか?

はい。分単位で指定できます。値動きも、自分も、クールダウンするくらいの時間経過がお勧めです。

MT4でも使えますか?

使えません。MT4には経済指標カレンダーの機能がなく、実装できません。MT5専用です。

過去チャートに経済指標を表示できますか?

できます。初期状態はOFFで、表示範囲が広すぎる場合は出さない作りです(チャートを重くしないため)。

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最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

お楽しみに。

※XMユーザーのお仲間へ。普段通りトレードしているだけで”くじ”がもらえるので損はないですが、不要なトレードは避けましょう。登録だけはしておくのがベターかと。期間があるので掲載させて頂きました。

 

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