オーバートレード・ポジポジ病の直し方

もしもあなたが重症ポジポジ病なら

FXを続ければ確実に破産します。

当然今も負けていますよね?  

次の様な公式を見た事があると思いますが、

売上 = 単価 × 数量

この、数量売買回数に置き換えてはいけません。
この事は後述します。

たしかに、勝率60%の手法があるとして、同じ勝率でもひと月に売買チャンスが3回の手法と、毎日トレードチャンスがある手法とでは、収益は変わってきます。

少ない資金を効率良く回転させるには流動性や売買回数の考えも必要です。
しかしそれでも、

回数を増やしてはいけません。

 

まず、実弾トレードを辞めて下さい。
厳しいようですが、実践しながら治るようなものではありません

病気の時に運転は出来ません。 (軽度の患者さんは前回の記事でお薬をどうぞ)

l_026 代わりにデモトレードを実施して「一日一トレード」一週間だけ続けて下さい。

この時、損益は一切考えないで下さい。
勝ち負けや手法でなく、トレード回数を練習するのです。

一度ポジポジ病にかかると、トレード回数に対する感覚が麻痺します
感覚をリセットしてから本番に復帰しないといけません。

本来、デモトレードは試しの場であり、数多く失敗をこなす事に意味がありますが、このようなリハビリにも使えます。
実弾運用しながら、余分なポジションだけをデモで行えば良いと思うかもしれませんが、これだと体感するトレード回数が変わらない為、損失は防げますが病気の改善としては不十分です。

手法の検証と割り切ってやるならありですが、ポジポジ病の改善には繋がらず、場合によっては悪化させてしまう事もあります。
トレード回数を「少しずつ減らす」というのは難しいです。

まずは一週間だけ、強制的に一日一トレードを実施してみて下さい。
そのまま続けても、どうせ負けてしまうのですから。

ちなみに、

売上 = 単価 × 数量

この数式をトレードにあてはめるなら、

 

収益 = 1トレードあたり利益 × ロット数  

ですね。

「数量」はトレード回数」ではない事に気をつけて下さい。
資金が少なく一度に買えるロット数が少ないからと言って、それを回数で補うのは間違っています

基本的に売買回数と勝率は反比例すると思って下さい。
トレード一回一回にリスクがありますので、回数分リスクも増えているからです。
(チャンスだけが増えるのではない)

トレード回数を増やす程儲かる、というのは普通考えるとおかしいですよね? あちこちにチャンスがあれば皆勝てる筈です。
当然スプレッドも発生しますので、純粋にコストが増し、その分余計に利益を出さねば成らず不利な勝負を強いられます。
ただでさえ難しい勝負にハンデまで背負う必要はないでしょう。
勝ち易い所を選ぶのがセオリーです。

FXは24時間あるので、短い時間足で見ればどこかにチャンスがあると思ってしまいますが、実際にチャンスがゴロゴロ転がっている事はありません。

チャンスは、希少だからこそチャンスなのです

デモによるリハビリもしたくないと言う場合、待っているのは破産しかありません。
しかしリハビリにより自分を律する事が出来るようになれば、

トレーダーとして新たな境地が待っています。

どうしてもデモもしたくない!という人はロットを1/10程度に下げて下さい!

どうせどんどんエントリーして負けちゃうんでしょうから、金額は少ないに越した事はありません。
但しこれは、損失を食い止める効果こそあるものの、根本的な病気の改善にはなっていません。

禁煙させる為に、タール・ニコチンの軽いタバコを勧めているようなものです。
場合によっては前より本数が増える事もありますので、この方法に頼りきるのは危険です。

とは言え、ここから少しずつ減らしていく意志があれば治せるでしょう。

そもそも、意志力がなければFXは勝てませんよ。
酔っ払いの飲酒運転と同じで、そのような状態でFXという公道を走っては事故を待つだけですからね。

 

ポジポジ病の方はコチラ(軽度)

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