トレード中に自分の感情に気づいて修正できるか
表題の件はべらぼうに難易度が高いです。
メチャメチャ激怒している時、辛くて泣いている時、その自覚はあると思いますが、止める事はほぼ不可能です。
解っていても、もう、突っ走るしかありません。
車が急に止まれないように、感情も徐々にクールダウンさせるしかないですよね。
激怒しまくってる人に「ハイ、そこまで」で止まったら逆にビックリします。
今まで嘘だったの?って感じです。
これが出来るのは赤ん坊くらいのものです(赤ちゃん恐るべし)
日常生活でこの難易度ですから、お金と緊張の真剣勝負、相場の世界ではより顕著です。
初心者は、トレードが始まったら、自分を制御するのは至難の業と心得ましょう。
しかもトレードでは、感情が表に出ず、外観はクール(冷静)でも、危険な状態が内在しているケースが多いので気をつけましょう。
トレーダーに蔓延する病気
中でも特に由々しき問題は「ポジポジ病」と呼ばれるオーバートレード症候群です。
・・・医者も逃げ出す難病ですが、これについて語ります。
風邪と同じで多くのトレーダーがかかる大衆病ですが、現代社会にこの治療薬は、存在しません。
これに対するトレーダーの、最高にして唯一の対抗手段は「予防」です。
「予防」の中で気を付けて頂きたいのが、初期症状の観察です。
発病したらすぐには治りません。
しかし健常者は危機感に疎(うと)くなるので、何度も病気にかかってしまうのです;
発病したら治りにくい、発病前は意識しない、を繰り返してしまうんです。
つまり、この中間「初期症状」を観察して、予防に繋げるのが最も効率的かつ効果的です。
自分がポジポジ病になってしまう時のパターンを把握し、コントロールすると言う事です。
これ自体も難しい事ではありますが、
避けては通れず、人任せに出来ない、大事な事。
いわゆる、自己管理・自己規律の分野になります。
このパターンは人によって実にさまざまです。
「損切」「連勝」「ストレス」「高揚感」「手持無沙汰」「飲酒」なんでもトリガーに成り得ますし、
一人で複数のトリガーを持っているのが普通です。
普通は、期待と恐怖、どちらかの感情が強く出た時に顕れます。
私はかつて、いつの間にかポジポジ病になっている事がほとんどでした。
チャンスが来るまで一週間でも待てますが、一度トレードに入ると連続でトレードしてしまい、次の日もその傾向が続くという時期がありました。
トレード中・トレード後も、冷静になるように意識しているのですが、それでもどこかで「ウィルス」をもらっているようでした。
私は注意深く、トレード後に、その日のトレードと自分の様子を巻き戻すように観察する事を心がけました。
「どこで感染したのか?」
イメージしては、自分のトレーディングの様子を、隠しカメラで撮っておき、それを巻き戻して見ている感じです。
(機材があるなら、本当に監視カメラ付けても良いと思いますw)
その結果解った事が一つあります。
それは、発病前にかなりの確率で「チッ」と舌打ちしているのですw
自分でさえ気付いていなかった、風邪の初期症状でした。
トレード中は感情を抑えるよう意識していますが、人間ですから「無感情」を続ける事は難しいです。
必ず、感情の起伏があり、揺れた感情を元に戻すメンタル上のコントロールが必要になります。
私が感情に揺さぶられた瞬間はかなりの確率で「チッ」と無意識に舌打ちし、その後「大丈夫だ、冷静になれ、よし想定内だ」などとコントロールしていました。
ただ、この「大丈夫だ、冷静になれ、よし想定内だ」と思っている時点で、既にウィルスを保有しているので、その考え自体がニュートラルでないんですね。
こうして、自覚の薄いまま、いつの間にか病状が悪化しているというパターンでした。
あなたも必ず、何らかのトリガーがある筈です。
家族がいるのなら聞いてみるのも良いでしょう。
子供や奥さん、兄弟や家族の方が、あなた事を教えてくれるものです。
客観的な「あなた」を知るには、あなたを外から見る必要がありますからね。
自分が負けている姿というのは無意識に拒絶反応がありますので、なかなか振り返って冷静になれませんが、自分以外なら冷静です。
パソコンにwebカメラが付いているなら、録画したり、リアルタイムでPC画面上に流してみるのも良いかもしれませんね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。