第五章・BB(ボリンジャーバンド)
次にBB(ボリンジャーバンド)を使った解説です。
現在私はBBに多くの判断を求めていませんが、常に表示させています。
BBは相場判断の決定打というより、アシストとして使います。
又、BBもMA同様に遅行指標である事に御留意下さい。
BBの見方
BBの活用法・組み合わせ方も多岐にわたりますが、BBを見る際は次の点に注意していれば大丈夫です。
1・角度
2・エキスパンションとスクイーズ
3・バンドウォーク
BBはボラティリティ(一定期間の値幅)の変動を把握する為に使いますが、
BBのミドルラインはMA(移動平均線)なので、そのままトレンドの把握にも用いる事が出来ます。
右肩上がりなら上昇、右肩下がりなら下降トレンドです。
どちらでもない場合はトレンドレスです。
トレンドと当時にボラが帯状に表示されるので、MAより視覚的にトレンドを判断し易いかと思います。
※ミドルと2σのみ表示しています。
※間違えて30分足で表示してしまいました。ご了承下さい。説明上大きな違いはありません。
値幅(ボラ)が同時に表示される為、そのトレンドの値動きが大きいのか小さいのかも解ります。
値幅の捉え方には注意して下さい。
視覚だけに頼ると値幅を錯覚しやすいので、必ずσラインを垂直に結ぶ高さでボラを捉えて下さい。
さまざまな値幅がある事が解ります。
相場は拡大と縮小を繰り返しており、どちらか一方が永久に続く事はありません。
BBはこの拡大と縮小を解り易く視覚化してくれます。
BBを使ったセオリー
最も良く説明に使われれるのは、レンジ中のσ(シグマ)タッチの逆張り手法です。
が、これだけで利益を上げるのは困難です。
上昇トレンドで-σ、下降トレンド+σタッチだけをチョイスすると精度がグンと上がります。
今回のエントリーポイントでは、セオリーに反して、下降トレンド中の-σでエントリーしています。
このチャートのBBだけで判断するなら、ここでのエントリーは好ましくありません。
ここで、ひとつ上の4時間足を見て見ます。
どうでしょうか?
一変してエントリーポイントに成り得ると思います。
上昇トレンドの後のレンジ状態での-σタッチ。
しかもこのラインは、そうあのラインです(第二章参照)
4時間足でみれば、-2σから+2σまでの上下幅を綺麗に取っている状態でした。
改めてお伝えしますが、BBもMA同様に遅行指標です。
解説はチャートを見て何とでも後付け講釈できます。
時間足やBB期間を変える事で、価格に合わせて最適化できますので、
ここでの説明も結果論の域を超えません。
過去の事象を見れば、誰でも後から説明できます。
いかに今後の状況を先回りしてシナリオに組み込めるか(想定する事ができているか)が重要になります。
次回はその他の並行ポジションを見て行きます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。