動かざる事山の如し
矛盾して聞こえるかもしれませんが、トレードは、
しない方が勝てます。
単純にトレードしなければお金が減らないという事を言っているのではなく、本当に勝てるのです。
もちろん全く売買しないのでなく「しない選択」を増やす、という意味です。
必ず勝率が上がるのですから正に勝てる行為です。
「極論すれば相場は上がるか下がるかの二択」と言われますが私はそうは思いません。
相場は三択で、
上がる・下がる・どちらでもない
の3パターンです。
ブル・ベア・ホッグですね。
相場で勝つ為には、
ブルの時=ロング、ベアの時=ショート、ホッグ時=何もしない
をそれぞれ選択する必要があります。
これを「相場はロングかショートの二択」と捉えていると、ホッグの時は理論上はスプレッド分必ず負ける事になります。
更に意訳して言うと、
ブル・ベア相場を、プラスかマイナスかの丁半博打に例えると、
ホッグ相場は、僅かなマイナスかプラマイゼロかの丁半博打です(ヒドイ)
ホッグ相場の時は「何もしない」行動を選択する事が勝ちであり、それ以外は負けとなるのです。
実際の相場ではここまで単純でない為、ホッグでロングしてもブルでショートしても勝つ事があります。
全ての状況下で偶然勝つ可能性はあります(これが相場を最も解り辛くさせている要因なのですが)
なので気づかない人も多いのですが、
何もしない行為というのは明らかに勝つ行為寄りです。
ピッチャーが投げる球全てにバットを振らないといけないと言っているようなものです。
『相場に見逃三振はない』とバフェットも言っています。
但し、制球眼を養って勝負球だけに絞り込むには経験と努力が必要です。
出来るようになるまで時間がかかりますが、今出来ないからと言ってバットを振り回すのはやめましょう。
買うか、売るか、を選択しているのはありません
買うか、売るか、何もしないか、を選択しているのです。
単なる言葉のアヤではありません。
「何もしない」は、「行動」そのものです。
怠けるとかサボるとかじゃなく、
したくても「してはいけない」時だから、しない。
と自分を律した行動を取れるようになりましょう。
これが普通に出来るようになると、勝率は必ず上がります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。