トレードは本来単純なもの
トレードルールはシンプルな方が良い程度のものでなく、シンプルである必要があります。
複雑なもの程カッコよくて、なんか凄そうな気もしますが、そこを目指すと自爆します。
トレーダーバイブルの名著『デイトレード』の著者オリバー・ベレス次のように言っています。
- 12歳の子供にも理解出来る手法か
- 数学的な計算式を必要とするか
- 取引に際し得て計算機が必要か
- 取引を実行する為に3つ以上のソフトウェアが必要か
- 取引戦略を紙に書くとしたら5分以上必要か
これらの質問に1つでも該当するものがあれば、トレーディングに対するアプローチが複雑すぎる可能性が高い、と。
トレードの学習を進めていくと、あれやこれやといろんな事を試したくなります。
多角的に相場を捉えようとすると、反って本質が見えなくなってしまう事があります。
自分のトレードルールに1つずつ改善と追加をしていくと、次第に判断材料が多くなってしまう事もあります。
しかし本質的に相場は、エントリーであれエグジットであれ
「買う」「売る」「何もしない」を判断するだけです。
資金管理やポジションサイズの考えも不可欠ですが、売買のタイミングとしては上の3つだけです。
必要以上に悩む時は、既に売買する価値の無いトレードでしょう。
即座に判断出来る明確な状態でない限りトレードは控えるべきです。
そして即座に判断する為には、複雑なトレード手法は足かせとなります。
多くの判断材料を同時にトレードに用いる場合、
トレーダーの大敵である悩みを誘発し、悩みが優柔不断・不安・恐怖へと繋がって、悪影響を及ぼします。
学習により沢山の知識を取り入れる事は必要ですが、全てを同時に使う為に学習するのではありません。
それらを凝縮してシンプルに纏める為に学習します。
自分なりに知識を凝縮したら、また新たな知識を取り入れて膨らまし、また凝縮します。
まるでボリンジャーバンドのようですね。
売買のタイミングに悩む事が多くなっていたら、
手法が必要以上に複雑になっていないか振り返ってみて下さい。
意外にシンプルな解決方法が見つかるかもしれません。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。