リスクオンの判断方法

リスクオン環境

リスクオン【risk on】:投資家がリスクを取って市場に参加する状況、または参加する事。(⇔リスクオフ)

“リスクオン”はリーマンショック以降に出てきた金融界隈の新語なので厳密な定義はないですが、大体、上の解説で問題ないと思います。結局やってる事はいつもと変わりませんが、”いつもよりリスクを取る”または”様子見から参加に転じる”状態ですね。

定義がないだけに、読み手・語り手で言葉や意味の解釈が曖昧で問題が生じる場合があるので注意が必要と思います。(投資ブログ界隈ではよくあります)

 

今回は私なりのリスクオン判断の説明となる旨、予めご理解ください(いつもの事ですが。)

ズバリ、リスクオン判断とは

それは自分の状況です。

つまりあなたの状況です。自分の状況が良いならリスクオンであり良くないならリスクオフです。

自分の状況とは

自分の資産状況であり、直近運用状況であり、現在のメンタルであり、今までの準備であり、トレード後の準備などです。勇気と根拠とコンディションと言っても良いかもしれません。

もちろん相場の状況も必要ですが、この相場の状況とは自分のトレードルールに合致する相場状況であり、トレードルール「今までの準備」「トレード後の準備」に含まれる為、結局自分の状況という事になります。なのでリスクオンの時期は各自で異なります。

 

世間で言われるリスクオンとは

上はあくまで私の解釈です。巷では次の様に説明される事が多いと思います。

リスクオンとは?
  • 今後上昇が見込めると投資家に判断された市場環境
  • リスクが下がり安全性が向上した市場環境
  • 投資家が安心して投資できるようになった状況
  • リスクの高い資産(市場)に投資金が流れる事
  • リスクを取って行動すべき時期
  • etc.

「今の相場はリスクオンかオフか」「リスクオン相場を見極めろ」なんてフレーズもあります。この場合、参加者に対して同時にリスクオンの時期が訪れます。

どの説明も間違いではないですが「そのような相場がある」と思っているとちょっと方向性がズレてしまうかもしれません。
例えば「今はリスクオン相場だからストップロスを置かずに(リスクを増やして)いこう)」というのは、大間違いなのは言うまでもない、、ですよね?

初心者が意味を履き違えて解釈すると、かすり傷では済みません。

 

リスクオン相場とは、投資家の行動の結果としての現象であって、投資判断の材料として使うには注意が必要だと思います。
ファンダ(材料)の動きで投資家がリスクオンし、リスクオン相場が形成され、それが意識される事がでリスクオン相場自体が材料化(ファンダ化)する、という感じですね。(再帰性)

 

リスクオン時期は各自で異なるものの、多くのリスクオンが合致する大相場では結果的に同時リスクオンになりますが、それでも誰にとってもリスクオンとは限りません。

 

リワードロックオン

リスクオンという表現は、リスクに目が行きがちですが、投機家がリスクオンする理由は何かと言えば、見込みリワードのデカさが先にある訳です。「そんだけ貰える可能性があるんだったら、こんだけまでは出してもいいですよ」ていうBETの増額な訳です。ポーカーで言うレイズみたいなモンでしょうか。そういう意味ではリワードに焦点を当てた次の言い方の方が適しているかもしれません。

リワードロックオン:投資家がリスクを取って市場に参加する状況、または参加する事。(同義語=リスクオン)

 

まとめと注意点

巷のリスクオン表現はどれも間違いでは無い述べましたが、ひとつだけ注意して欲しい事があります。

それは安全な状況の相場など無い」という事です。今後そのような相場が来る事もありません。

安全かどうかは、投資家側の問題です。

安全性投資家自身が作るのであって、相場に期待する事はできません。

逆に利益相場次第であって、投資家が100%予定通りにする事はできません。

 

安全性(転じて危険性)は投資家が作る要素なので“リスクオン判断”は自分の状況次第、という訳です。

 

自分に資金を守る仕組み(ルール)があり、いつもより伸び盛りの相場の利益の恩恵に預かれるなら、安全性は同じで利益が高くなる可能性が上がっている(損益レシオが良い)ので、いつもよりリスクオン、ってことですね。

 

もしかしてパイルダーオン?

 

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