BBとは違うのだよ、BBとは。
エンベロープとは
MAから上下に一定幅スライドしたラインを表示させる指標です。価格がMAからどの程度乖離したか知る事ができます。
メリット
乖離を表示して何が楽しいのかというと、グランビルの法則に利用できるほか、トレードエリアの目安として表示させたり、ストップロスやテイクプロフィットとしても使用できる点が挙げられます。
MA対して平行に引かれるチャネルエリアを自動で引くような役割を果たします。
エンベロープの基本的な使い方
価格はMAを跨ぎながらジグザグに動き、MAから離れすぎた価格もいずれMAに戻る動きを見せます。反復横跳びのようなカンジですね。
この性質を利用して、押し目買いや逆張りの目安に使う事ができます。反復横跳びの両脇のラインを指定して、そこに達したら投資アクションを検討することができます。
この為オシレーター的な使い方で逆張りに利用されるイメージが強いですが、前述のようにSLやTPとしても有益でしょう。
『MAの○○pips下をSLにする』『○%乖離したら利食いする』とかですね。
エントリーにもエグジットにも使えるという事です。
BBとの違い
エクスパンション・スクイーズが無い
エンベロープは標準偏差の領域でなく、MAからの一定乖離幅の領域を示します。この為モメンタム観測には不向きです。当然プレスクイーズもありません。
バンドウォークに数学的な意味はない
BBは、標準偏差を超える状態が続くのであれば強いトレンドが発生していると解釈する事ができますが、エンベロープにその理論は通用しません。
バンドウォーク自体は発生し得ますがそれが持つ数学的な意味はほぼ無いと言えるでしょう。もちろんどのような手法も存在し得るのでその現象を利用するかどうかはトレーダーの考えや力量次第です。
BBとの相性
よく似た指標なので、同時に使う意味は無さそうに思えたとしたら、それは少し間違いです。
エンベロープとBBは二者択一でなく、同時に使用するトレーダーも少なくありません。
そもそも計算式が違うので併用の意味はあります。
なぜ併用の意味があると言えるか
MAは価格の平均値であり、1MA(1期間平均のMA)は価格推移そのもの=バーチャート ですよね。
シグマタッチやバンドウォークは、ロウソク足でなくバーチャートでタッチしても論拠は崩れません。
つまり、ロウソク足の変わりに、バーチャート、MA、平均足でも代用可能です。そしてエンベロープはMAをそのまま垂直スライドしただけのMAなので、エンベロープとBBタッチにも意味があるという事ですね。残念ながら他指標同士の交差アラート機能(BBとMA(エンベ含む)の交差等)はありませんが、ProMA4では下記の調整が可能です。※MA対エンベのクロスアラートは可(クロスアラート)
エンベロープ・アラート
今回の「エンベロープ」は、新開発でなくProMAの機能に付加しました。これによりProMA4の機能郡をそのままエンベロープに使用でき、他にない高度エンベロープ作成も可能です。
単にエンベロープタッチでアラートするだけでなく、さまざまな利用法が可能になるということです。
ProMAの利用者さんからご要望があったので、ついでに強化して実装したのですが私自身はエンベロープを使っている訳ではありませんのでご容赦ください。
ProMA4の設定
※ProMA4利用者はDL履歴から再ダウンロードで無償アップデート版をDLできます
偏差によるエンベロープ
平均価格に対して割合で乖離するため、表示時間足に合せて乖離幅も変化して表示される。
※一般的なエンベロープ
価格によるエンベロープ
固定値で指定するため、タイムフレームを切り替えても乖離幅(価格幅)を変えずに表示できる。
上下で設定の異なるエンベロープ
従来のエンベは上下セットで設定しますが、別々の数値、色などを設定できる
マルチタイムフレーム (MTFエンベロープ)
タイムフレームを切り替えても、指定したタイムフレームで計算したエンベロープを表示する
組み合わせによるオリジナルエンベロープ
MTF ✕ 偏差によるエンベロープ
MTF ✕ 価格によるエンベロープ
etc.
などなど、変則的エンベロープアラートが作成できます。
エンベアラートで自動エグジット、自動エントリーしたい場合はProEX、ProEN、AT3のいずれかを連携させると可能です。
これらの機能が、どのようなトレーダーにどこまで役に立つかは解りませんが、いざというとき
できることが多いのは、それが少ない人よりも選択権の優位があります。
私もこれからは、自分の環境では”こういう事ができる”という事を念頭にトレードを進化させたいと思います。
あたらしいじゅもんをおぼえたらあとは使い所ですよね。
ご意見、ご提案ありがとうございました。
FXmt Mt.more