引き分けの重要性
ST対TP、ブル対ベア、勝つか負ける二者択一で語られる事の多いFXトレードですが、引き分けの概念はかなり重要と考えています。
引き分けの種類
- ブレークイーブン
- 1勝1敗の引き分け
- 複数トレードの引き分け
- 複数ポジション保有中のゼロ決済
ブレークイーブン
単一ポジションのエントリー価格と決済価格の同値状態を指しますが、私はスプレッド(手数料)分まで込みでイーブンと考えています。これにはツールも使用します。
私の使っている口座ではトレード事にポイントが溜まる(詳細)のでプラマイゼロ決済でも資金が増えます。トレーダーとして無視できない額になる事もあります。
(関連記事:私がこのブローカーを選ぶ理由)
引き分けで脱出すれば負け数を減らせる一方で機会損失になると考えることもできますが、手法の根拠が崩れた時点ですでに負けています。潔く仕切り直す癖をつけた方が長い目で見て有益なスキルかと思います。
1勝1敗の引き分け
文字通り、同等額を勝った後負けるか、負けた後勝つかのどちらかです。
プラマイゼロの現状はブレークイーブンと変わりませんが、先述のポイント戦法は2倍の差がでます。
負けているならまずスタートに戻る。勝っているならスタート以下には戻らない。そいう意識でトレードする事で階段を固めながら増やす感覚です。
複数トレードの引き分け
私がビギナー時代に実際にやった事で、まず直近20戦、できれば60戦程度の戦績を集計します。
それをプラスとマイナスのトレードに分類します。合計プラスから合計マイナスを引けばトータル収支がでます。次にプラストレードを利益の多い順番に並べ、上のものから順に足していきます。そうすると直近20戦の内、プラス分はわずか数回のトレード分でしかない事に気づきます。その数回のトレードを除くその他のトレード合計はほぼプラスマイナスゼロ。少し強引に言えば、トレードのほとんどは引き分けです。引き分けを恐れずバンバン引き分けます。一つのトレードで勝つ必要はありません。引き分けを増やしたからと言って他の日の勝ちトレードは勝ちトレードで存在できます。
引き分けを増やす事で損失トレードを減らす事に繋がります。利益トレードも減るかもしれませんが、上述の様に利益の大部分を占めるのは数件のトレードです。データを見れば損失トレードを減らす恩恵が侮れない事に気づくはずです。
複数ポジション保有中のゼロ決済
複数トレードの引き分けを直列とするなら、こちらは並列の引き分けと考える事ができます。ブレークイーブンに複数ポジションを合わせたものです。
特にポートフォリオや複数通貨のピラミッディングなどの増玉でポジション管理が複雑になるようなら、一旦プラマイゼロで仕切って優良通貨に絞ってエントリーし直す方法も悪くありません。トータル含み益がゼロ付近に戻っている時点で、実質すでに引き分けてるとも言えます。もちろんポートフォリオにはポートフォリオの戦略がありますが、例えば日経255の中の一つの企業だけ決済することはありませんよね。同タイミングで複数決済するにはツールが便利です。
まとめ
- なぜ引き分けが重要か
- 引き分けは負けを減らす行為
- 意識的に引き分けを作る
- 引き分けを恐れない
- マイナストレード(損失トレード)を減らす意義(実利)
勝ち負けの二元論に偏っていたら、これらの重要性を考えてみると良いと思います。
それでは。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。