FOMCで大乱高下
長い間注目が集まっていた「辛抱強く」の文言が、本日(2015-03-19)FOMC声明文の中から外されました。
これを受けて市場は急展開し、一気にこれまでと逆方向へ動きました。
ドル円で約2円、ユーロドルでは400pips位の大相場です。
なぜドル安に?
元々市場は、アメリカがいつ利上げするかの時期に注目しており、直近の観測では今年6月が濃厚でした。
そして「辛抱強く」の文言が外される事は、普通なら利上げ時期が近くなったと判断出来る為、
6月利上げの観測を濃厚にするか、もっと早い利上げがあると予測されてもおかしくない状況です。
これはドル高要因です。
ではなぜ、ドル安に進んだのか?
その他の経済指標が弱含みで、景気改善がスローダウンしているとの報告がされた事によります。
つまり、利上げはするが景気回復の速度は鈍っているという事です。
景気回復が失速して、利上げを早めると、更に景気の悪化を招きますよね。
これは長期視野にたった考えですが、直近の予測を立てるとしても、今現在景気が失速しているのだからドル安方向、更に今後も景気後退懸念でドル安なら、今売っとけという事でしょう。
故に、長期筋、短期筋ともにドル安目線が一致した為ドル安に進んだ。
ただし、これらは結果論と憶測でしかありません。
予めこの反応を予測する事は不可能ですし、
仮に同じ声明文が発表されてもドル高に動くシナリオもあるのです。
報道をどう判断するか
報道にあまり振り回されない事が賢明です。
考えても仕方ないですし、そこの研究に労力を費やすならチャートを眺めていた方が100倍実力が付きます。
アナリストも当てようとしている訳ではなく、起きた現象を理由を付けて説明しようとしているだけです。
アナリストはそれが仕事ですから、トレードで勝っている訳ではありません。
基本的に国の経済政策は「安定」と「発展」を目指しています。
急速に発展だけすると安定が失われるので良くないのです。
イエレン議長は『混乱させずに「発展」しているか「減速」しているか』を伝える必要があります。
また、今後起こりそうな混乱を未然に防ぐ事も考えるでしょう。
大事なのは、一回の発表に一喜一憂せず、長期的な視野を持って考えるべきでしょう。
そしてその長期視野を、一度のFOMCの発表、まして発表直後の数分で判断しようなどと考えない事です。
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