5年に一度のイギリス総選挙(2015年)
今後のポンドの動きの見通しについてです。
去年のスコットランド独立国民投票の後、私はしばらくは不動産価格と雇用が上昇し、景気を後押しすると考えていました。
(イギリスが2つに分かれるかも知れない状況下。固定資産税の先行きも解らない環境で大金を伴う直前の住宅購入や生活区を左右する転職は控えられる為、選挙後、どちらにせよ先行きが決まる事によって、控えられていた購買層が動き始めると考えたからです)
思惑は大かた正しかったのですが、ドルの強さに勝つ事は出来ず、全体としては失速していました。
むしろユーロの弱さに引っ張られる場面の方が目立ちます。
今回、この用に見通すのはなかなか難しいです。
そもそも自分勝手に見通しても大した意味はありません。
スコットランド国民投票の時も、結果として当たったというだけです。
単に、当たる時もあれば、外れる時もある、それだけです。
今回の総選挙のケースでは、EU離脱から遠ざかったものの、独立問題が再燃する可能性があるとの事。
この辺りの注目度の温度差は、日本と当事国では感じ方が違うのでなんとも言えません。
日本の総選挙後を思い出すと解り易いですが、選挙後、方針が決まったら一方向に動き易いと言う事は言えます。
どの政党が政権をとるかで国のかじ取りが決まる訳ですが、企業も投資家も選挙が終わるまでは様子見します。
しかし、どこが政権を取ったかは問題でなく、選挙が終わり方向(方針)が決まれば、動き易いという事です。
ただし、今回は連立(ほぼ確定)と言う事で、結果に不満を抱える層も多く政治のかじ取りとしては難しいのかもしれません。
そうなると、法案が通らなかったりで政治が不安定になり、経済が失速する事も・・・。
この辺りは可能性として両局面を想定するだけで良いと思います。
QEや円安誘導などの、強い政策がある場合は長期の目線としてベースにおいておく事は重要ですが、具体的な政策も出ない内から決め打ちしない事です。