ギリシャのピンチはトレーダーのチャンスか
デフォルト(破綻)は
ディ・モールト良しッ!(非常に良しッ!・イタリア語)
でしょうか?(解る人だけ)
間違いなく現在、
マーケットの注目は一点、ギリシャの国民投票に集まっています。
現代は言うまでもなく、世界は一瞬にして繋がっていますので、
たちまち世界同時株安を引き起こす可能性もあります。
ものの数時間、いや数分あれば充分でしょう。
また、どこでどう影響が連鎖するかの予測は有識者でも困難で、
小さな火種が飛び火し、大災害になる可能性も否定できません。
決して対岸の火事ではないと思うべきでしょう。
これに対しどのようなアクションを取るかは個人の自由ですし、正解はひとつではありません。
安全性を重視するならポジションを引きあげて何もしなければ良いですし、
ギャンブルしたいなら今がチャンスです。
あなたはギャンブラーか
但しギャンブルする人は、負けても納得しないとダメです。
「そんなに負けるつもりじゃなかった」
「予想外の出来事があった」
なんて怒ったって意味がありません。
スイスフランの時を思い出せば解りますが、
一時ほとんどのブローカーがサーバーダウンし決済もなにも出来ない状況になりました。
チャートは更新されず、価格さえ解らない状況です。
遠く離れた日本だから情報が遅いでしょうか?
ブローカーのサーバーやシステムが脆弱でしょうか?
この件で言えば違うでしょう。
本国周辺では更にパニック状態、証券会社、FX会社、金融機関でさえ、
正確な価格変動を把握できていないと考えるべきです。
提供側が混乱し、システムは追い付かず、市場もパニック、ボク日本人、
こんな状況でどこかに責任を求めても、お門違いです。
そんな状況に飛びこんだギャンブラーが悪いのです。
特別な日に限った事ではありませんが、
投資も投機も自己責任です。
負けを呑みこめないならギャンブラーも失格です。
「そんな事、滅多に起きないだろう」と言う事が、
意外にも相場では、しょっちゅう起きます__。
ギャンブルか静観か
最も悪い例は、
今回のようなギャンブル相場に乗っかって
①勝ってしまう場合です。
この場合は、次のギャンブルで負ける可能性が高まります。
(ギャンブル依存の窓口になってしまう)
次に、
②何も起きなかった場合。
安全策を取って様子見したが、結局なにも起こらなかった場合ですね。
この場合も、次回ギャンブルに走る可能性が少し高まります。
(危険を学習出来ない為・若しくは安全かもしれないという思い込みが入ってしまう)
①は少し考えれば、特に経験者ならご理解頂けると思います。
トレーディングそのものに中毒性がありますが、
このようなギャンブルで大金を手にすると、大抵の場合次からロジックもルールも型が崩れます。
一度味をしめると抜け出せないのが人間です。
自分だけは違うと思わない事です。
②は結構気づき辛いと思います。
熱いかどうか解らないヤカン、
危ないから触らない選択をした。
しかし、実は熱くなかった。
となると、次、触っちゃう欲望にかられるんです。
「ひょっとして、安全に高額を狙えるんじゃないか」・・・と。
往々にして、希望や欲が入ると、危険の方が見えなくなります。
本来、何のプラス要素でも無いんですけど、なんかプラス面だけ見ちゃうんですね。
そんなに危なくなさそうだぞ・・・って。
危険ですから。
リスクを受け入れているなら問題ありません。
けど、その後負けて落ち込むのは違います。
それは初めから勝つ事しか考えてない証拠です。
子供のころ、じゃんけんで決めようと約束したのに、
負けてから「今のなし!」って言ってるようなものです。
初めから自分が勝つ事、自分が得する方しか考えてないとそうなります。
但し①も②も自制心でなんとかなります。
メンタルですね。
感情を保ち、規律を守り、優位性のあるルールを適切な資金で運用するなら
大抵の場合、勝ち越す筈です。
問題は、今の相場が、あなたのルールに適合しているかどうかです。
大概、そんなルールもないのに即興でギャンブルするから負けるんです。
今作った新しいルールってのはナシですよ!
厳密なルールに乗っ取って、目の前の相場がチャンスに見えるなら、
それはチャンスです。
そうでないのに、参戦するなら、
それは、
ディ・モールト悪しッ!
です。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。