何を基準にエグジットしているでしょうか。
高値安値、重要なライン、MAなどの指標、時間、損益比率、これらの相場環境はもちろん重要ですが、忘れていけないが自己環境です。
自分都合でなく、相場都合でトレードしなければならいと良く言われますが、もちろん正解です。
ではなぜ自己都合も必要かというと、自己環境が悪いと、相場環境が良くても負ける事が多くあるからです。
相場にアノマリーがあるように、自分自身にもアノマリーのようなものがあります。
例えば○曜日は勝ち易いとか、連敗すると続くとか、月初に勝つと調子が良いとかもあります。
ジンクスやゲン担ぎのように思って、理論的でない、と一蹴してしまう人がいますが大きな間違いです。
これも理論的背景があって出た結果です。
曜日毎にボラティリティーが違うので、自分の手法に合っている時いない時があります。
初心者は、連敗すると無意識に判断力に影響するので、ほぼ間違いなく平常時と同じトレードは出来ていません。
月初に勝てばゆとりが出来るので、落ち付いて次のチャンスを待つ事ができます。
ただし、これらは性格にもよるので、勝った後の方が負けやすい人もいるでしょう。
だから、自己環境です。
他にも、疲れている週末に負けやすいとか、飲んだ次の日はよく負けるとか、空腹や満腹の時に負けるとか、いくらでも考えられます。
ガンガンにスポーツしてゼーゼー言ってる時にトレードして見て下さい。
「もういいやっ」って適当にトレードするかもしれませんw
試しに、ひとつの手法を使って過去検証して成績を出し、一週間後にもう一度同じ期間のバックテストを行って見て下さい。
経験があるかもしれませんが、同じ結果にならない筈です。
期間が長いほどその差は大きくなります。
それほど、その時の気分や体調で判断は変わってしまうのです。
まして、自らの資産をリスクに晒すリアルトレードで、刻々と変化するチャートを前に、精神や体力が疲弊した状態で挑めばより顕著です。
このような自分自身のトリガーを知っておかなければいけません。
これは、意外に盲点で、多くの人が相場・チャートに目を奪われ過ぎ、自分自身が見えていません。
もし、あなたの後ろに、敏腕トレーダーが腕組みしてあなたを監視していたら、何と言うでしょうか。
チャート分析のアドバイスもそうですが、熱くなったり、落ち込んだりしたあなたに対してきっと「ポジションを手仕舞ってしばらく席を外せ」というでしょう。
ディーリングルームでは、3連敗したらペナルティーボックス行きとか、○○pips負けたらその月はトレード出来ないとか、さまざまなルールがあります。
これらは、相場環境でなく、トレーダーの成績、つまり自己環境を重視し、安全を確保しているのです。
プロが、そうしているのです。
個人投機家は、誰にも邪魔されない反面、誰も注意してくれません。
ちなみに、連敗や身体的疲弊でなく、超ハッピーな時も注意が必要です。
ボーナスが出たとか、あの子とデートできたとか、飛び上がるほど嬉しい事があった時などです。
はっきり言って、調子ぶっこいてますから、トレードもムチャしがちです。
(別にひがんで言っている訳ではありませんよ)
有頂天ってヤツです。
ガンガンにセックスしてゼーゼー言ってる時にトレードして見て下さい。
「もういいやっ」って二度目の早打ちです。
我慢もへったくれもありません。
まあ、自分で気づける程の疲れの時は大丈夫だと思いますが、トレード中は体力も使わないし気づかない事がほとんどです。
結局また、チャートに答えを求めてしまうんですが、、
投打もと暗し
負る理由は、テクニカル判断だけではないと言う事です。
「自分自身」をチャートにしたら、今はどんな状態でしょうか?
トレードする時、しない時、それは相場環境だけではないのです。
相場は動いていなくても、自分が動いていたら、相場も動いて見えるものです。
こういう視野ももっておくと、改善の幅が広がるのではないでしょうか。
エグジットに考慮する事、の話のつもりでしたが、トレード全般の話になっちゃいました。
スミマセン。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。