ブレない心を作るには
感情そのものはコントロールできないと考えておいた方が良いです。
最終的にいつも負ける理由で、感情のコントロール、立てなおし方を説明しました。
感情がすでに全開になってしまった場合の対処法はこちらをお読みください。
「感情に支配されたらおしまい」
つまり、そうならない為の施策が最重要であるとも、お伝えしました。
君子危うきに近寄らずですね。
感情は、慣れるまで鍛える
例えば、この画像↑
急に出てきてギョッとしたり、不快に思われたかもしれません。
それが感情ですし、反射です。
全然気にならなかったかもしれませんが、すでに心拍数が上がっているかもしれません。
自律神経・交感神経の問題になるので、あらがうのは困難です。
だから、手法を実行するのは難しいんですね。
これに対し、手法を覚えるのは簡単です。
つまり、簡単なのに、超難しいのです。
恐怖に出会えば最後、あなたの呼吸器系・発汗・心拍・筋緊張・視覚(視野)、などさまざまな機能がオートで発動してしまうのですから大変です。
しかもこれらの反応は、正常な事です。
しばらく経って絵の事を忘れても、なんだか嫌な感覚だけが残り、その理由は意識されない事もあります。
それほど、無意識に発動します。
優れた手法を用いても、メンタルひとつで無に帰します。
しかし、ある程度、経験とトレーニングによって鍛える事ができます。
つまり、場数(ばかず)です。
このゾンビの絵を毎日見て過ごしたら、いつか慣れると思います(個人差はありますが)
出会えば喰われるかもしれない恐怖がありますが、少なくとも見た目は慣れてきます。
左の娘がタイプ、なんて思うようになるかもしれません。
実害のない写真を見て恐怖を感じるのは、過去の経験や誤まった知識です。
非日常的で、異質な容姿も要因です。
この容姿の方たち(ゾンビ)は実際には存在せず、いるとしてもそれはメイクした同じ人間に過ぎません。
過度に恐がる必要は本来ありませんが、このような容姿でフリーハグのプラカードを上げても誰も近寄りません。
中身は菩薩のような人ですよ、といってもやっぱり嫌です。これはもう本能的なものです。子供なら泣きますよね。
頭で安全だと解っていても、身体が避けてしまうのが感情です。
感情のオーバーライト(Overwrite)
人によってその感情にアクセスするトリガーは違います。
目前の媒体がトリガーになって過去の恐怖体験(DNAも含む)を連想させ、闘争逃走反応を起こします。
この恐怖を上書き出来るのは知識でなく、経験です。
自信と言っても良いですし、知識の裏付けと言っても良いです。
知識も重要である事は間違いないですが、「実体験」として何度も上塗りしないと効果はゼロに近づきます。
ひたすらに認識を上書きするしかありません。
頭で理解していても、身体が勝手に反応してしまうのですから、身体の反応そのものを矯正するには、あらたな経験で今までの常識を上書きするという工程が必要な筈です。
経験を積めば積むほど、新たな常識が身について動じなくなります。
ここで重宝するのが手法です。
論理が矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、
「このルールに従えばトータルで勝てる」という客観的事実が、自信となり目の前の恐怖を乗り越える役割を果たしてくれます。
(過去検証も同様です)
ロットを(過度に)上げない事、トレード回数を増やさない事、危険に見えてもチャンスである事、
これらの裏付け・自信・根拠、がメンタルの助けになります。
つまり、ルールでなく、ルールを守る事が至上命題となり、
メンタル > 手法
の主従関係が説明できます。
これ(自信)はデスクワークでは手に入らず、経験により裏打ちするしかありません。
単純に未経験者より経験者の方が何事も慌てなくなりますが、
手法をただ繰り返すだけでは不十分で、上記のような人間の本能的反射が付きまとう事を意識しながら経験を繰り返す事で、ブレない心が養われていきます。
何も考えずに経験していもムダに終わる事が多いという事です。
トレード中に心がブレてしまう理由の多くは、経験不足、手法の不在(判断基準の無さ)です。
トレード中に迷っている時点でトレードプランがない証拠ですし、あっても実践できないなら理論の落とし込みが不十分です。
心が弱いとか、頭が悪いとか、言い訳するまえに、研究しているか?トライしているか?にも注目して見て下さい。その度合いも重要です。
あなたは決して弱くも悪くもない筈です。
トレードがブレるのが、性格や知能指数の問題とは限らないのです。
恐怖・希望による心の高ぶりも、手法と経験によって徐々に克服されていくものと思います。
ただの経験でなく、上記を意識した「質の高い経験」です。
経験には時間がかかります。
これをやれば、明日からビタッとブレない、という黒魔術はありませんが、
少しずつであっても、必ず前に進むのですから、学習と経験の、歩を止めないようにしましょう。
(よく見ると、やっぱ左の娘がタイプです)
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
あ