AIが語らないDD・NDD方式のメリット・デメリット

DD方式・NDD方式とは

DD方式とはディーリングデスク(Dealing Desk)、NDDはNon Dealing Deskです。

Geiminiによるメリットデメリットの要約は以下のとおりですが、これには語られる事語られない事がります。

メリット・デメリット

項目 NDD方式 DD方式 補足
取引相手 インターバンク市場 FXブローカー  
注文処理 顧客注文を直接市場へ流す
ディーリングデスクが仲介
 
スプレッド 変動する、広い場合が多い 比較的狭い、固定しやすい
業者によって異なる
リクォート 発生しにくい 発生しやすい
市場急変動時などに発生
滑り 発生しにくい 発生しやすい
市場急変動時などに発生
透明性 高い 低い
業者によって異なる
約定速度 遅い場合がある 早い
市場状況や業者によって異なる
手数料 取引量に応じて発生 スプレッドに含まれる
業者によって異なる
業者選び スプレッド、約定速度、手数料などを比較
リクォート率、スリッページ許容範囲などを確認
 
メリット 透明性が高い、スリッページが少ない
スプレッドが狭い、約定が早い
 
デメリット スプレッドが広い、約定が遅い場合がある
リクォートやスリッページが発生しやすい、取引の自由度が低い
 
適しているトレーダー スリッページを気にせず、透明性の高い取引を求めるトレーダー
狭いスプレッドで取引したいトレーダー
 
代表的な業者 XM
自粛
 

※上図はGemini生成(不正確な箇所を一部修正済)

トレードスタイルや好みでメリット・デメリットは異なりますが、私が思うメリットを青色(上表)にしています。

Geminiによる模範解答は上図のとおりですが、生成AIでは語られない事があります。

生成AIが語れないこと

DD方式は、相対取引と訳される事もありますが、ご存知のように相対取引とは投資家とFXブローカーが1対1で取引を行う方式であり、DD方式と称する他にもOTC、MM(マーケットメーク)方式などといっ た呼び方があります(厳密には異なりますが含んだ内容になります)

生成AIが語らない(語れない)事として、DD方式は、投資家とFX業者は利益が相反する関係にあるということ。

DD方式の模範解答としては「投資家が利益を出せるような環境を作ることで自社の利益も追求していく共存関係にある」と述べられます。
しかし相対取引では投資家の注文をFXブローカーが一旦決済します。例えば、投資家がFXブローカーからある通貨ペアを買ったとき、FXブローカーは投資家に対してその通貨ペアを売った事になります。そして投資家が その通貨ペアを決済すれば利益が出るタイミングで決済すると利益を得る事ができます。このとき、投資家が利益を得た分がFXブローカーにとって損失となる のです。逆に、投資家が損失を出した場合にはその損失分がFXブローカーにとっての利益になります。企業はリスクを最小限にするため自社では反対売買を行って担保します。

そして企業の最終目的は利益です。利益がなければ企業は存続できません。「投資家が利益を出せる環境を作る事が企業の利益につながる」は正しい説明ですが、企業が損失を請け負ってでも投資家に利益を出させる事はできません。企業が存続し得ないからです。

このシステムを見ると、もしこのFXブローカーと取引をする投資家が利益を出し続けた場合にはFXブローカーは倒産することとなります。それを避けるために各FXブローカーのディーリングデスクにはディーラーが配置されています。
つまり企業のディーラーは企業に利益をもたらす事を目的として、ディーラー自身の判断で通貨ペアの提示価格を決定したり、オーダーをカバー先(イン ターバンク市場の銀行や他のFXブローカー)に流したり、複数の投資家のオーダーを組み合わせて相殺したりしています。DD方式の厄介な点は「リクオー ト」という状況が起きることです。リクオートとは価格変動が激しいときなどに発生します。

この事はGeminiくんも語ってくれます

リクオート:リクオートとは、注文を出した後に価格が提示され直し、希望していたレートで約定できないことを指します。DD方式では、ディーラーが注文を処理するため、リクオートが発生しやすいという特徴があります。

あなたの取引相手はだれか

DD業者はなぜこのような事が可能なのか、これは表にあるようにあなたが取引している相手はインターバンクではなく、FXブローカー(ひいてはディーラー)だからです。価格はディーラーが決定した価格であり、世界共通の相場価格ではないからです。どのような価格が提示されるか、それはディーラー次第といますね。あなたがもしディーラーだとして自社の利益のためにどうするでしょうか。

一方でNDD方式はそのディーラーがいません。ディーラーを介さないため価格の透明性があり、トレーダーとしては過去検証しやすく、信憑性も高くなります。DD業者のようにありえないほどの極小スプレッドが実現できないなのは、NDD方式の利益の根幹が純粋なスプレッド差分(手数料)にあるからです。逆に言えば、本来、業者の利益となるべき手数料(スプレッド)を極小にした場合、企業は極小手数料によって利益を上げるのは困難です。したがってスプレッド以外のところから利益を出すのです。

 

最後に

トレード手法や理論以前にこうした知識も時には必要です。プラットフォームを理解して納得のいくルールでプレイしましょう。戦略はそこから始まっています。

 

業界から干されないために加筆しておきます。
あくまで個人の見解であり、詳しい事は企業に聞くか、ご自身でも調べて判断してください。

 

以上、最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

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