吉報!?国内業者、国内利用者、救われる。
10倍への引き下げが検討されていた証拠金倍率が、現行の25倍に据え置かれる事が決まりした。
ブルームバーグ:金融庁のFX規制、証拠金倍率10倍への引き下げ見送りへ
勝訴と書いたやつを前に出して走りたい人も、いるかもしれませんね。
要約
破産者を増やさないなどの利用者保護の観点から、過去に2度引き下げられたレバレッジ。
金融庁が今回の引き下げを見送った理由は、
決済リスク管理についてはストレステストの精緻化と自己資本規制比率の徹底で当面対応できると判断した為。
要約すると、
破産するのは、リスク管理の問題であって、レバレッジの問題ではないよ。ということ。
ようやく
これは、ワタクシも以前から口酸っぱく言ってきたし、実際やっているし、各所で何度も解説しているとおり、そのとおりだと思います。ようやく要点を突いた結論が出たように思います。
私のツールではすでに、ProEXで決済リスク管理の精緻化を体系化し、具現化し、自動化し、その効果を検証し、説明し、公開し、自分も実施していますし、
この度のProENに頼まれてもいないのに実装したのは、自己資本比率(投資率/額)の一定化の自動計算と、エントリー前にウィンドウによるリスク額の提示、把握、リスクの明確化です。まさに金融庁様のお言葉どおりでございます。
もちろんこれらを最低限押さえた上で、さらに他の機能や戦術が活かされるしくみになっているのであって、単純にツールを使えば全勝できるとかはない訳ですが、
要するにリスク管理を基盤におき、その上で利益を伸ばす方法も実行するから、それをやらない人やできない人と比べれば相対的に勝ちやすくなる、という事なのです。
よう言うわ
「”10倍”見送り」は、結果も結論も概ね賛同したいのですが、
気になったのは、結論に至った過程の記述、
証拠金倍率の引き下げについては、有識者会議の中でより高い倍率で取引できる海外業者に顧客が流れるという問題提起がされたほか、証拠金倍率20-25倍が主流の仮想通貨取引に顧客を奪われる可能性もあり・・・(同記事粋)
「海外業者に顧客が流れる」?「仮想通貨に顧客を奪われる」?
企業なので利益を追求するのは正義というか、追求すべきなので、それは全然意義なしですが、
もともとの改定目的は、今回(も)「利用者保護」だったはず。
が、見送りの理由は、「国内業者保護」になってるような。。。ま、屁理屈っぽいですが。。
まあ、改定を言い出したのが金融庁(の有識者)で、反対したのが国内業者(のビジネスマン)構図なので、
むしろ悪法(?)を止めた国内業者の尽力に感謝すべきでしょう(彼らは業者保護の観点からですが。)
要するに?
本当に利用者保護を実現するなら、
多くの海外業者が採用している究極の保護「ゼロカット」を国内業者でも可能にする事を議論した方が良くないですか?(・。・)
利用者にも国内業者顧客獲得(離れ)にとっても良い気がするのは私だけでしょうか。
今回の見送りは国内業者の勝利に間違いないですが利用者はどうでしょうか。有事の際、乗客から先に突き落とされる船なんて、乗りたくないですよね。
また”25倍”に制限されている事自体が、海外業者では可能な超低額での投資チャンスを無くしてしまいます。
高レバレッジによる(低資金での)分散投資を可能にする事は、ポートフォリオやドルコスト平均法を潤沢な資金がない人でも容易にする他、そもそもポジションサイズを縮小できる余地が広がるのだから、高額投資しかできない環境より低リスクを実現します。(ゼロカット制度の無い国内業者はちょっと厳しいですが。)(使い手によるのは言うまでもありません)
このように、制度上の問題はトレードに影響する為看過できませんが、
しかし結局のところ我々、利用者(トレーダー)が持つべき考え方は、
国や制度に守って”もらおう”という「保護されたい主義」でなく、自分で考え自分で守る「自衛の意識」です。
これには自己責任が伴います。
単純に言えば、子供と大人の違いでもあります。
『大いなる力には大いなる責任が伴う。』
___スパイダーマン(の叔父さん)
国内でも国外でも自己責任。レバ10倍でも888倍でも自己責任。トレードも業者選びも自己責任。
利益も自己責任。
ですよね。
守られる立場でなく、自己管理こそトレーダーの強さです。
余談
今回の記事に関連した訳ではありませんが、もうすぐトレードの安全性を高める機能を公開予定です。
増玉する場合にとくに有益な機能で、ProEN、ProEX、共通なのでどちらを持っている人も役に立つと思いますのでお楽しみに。
環境整備も忘れずに。
親愛なる凡人。Mt.more。
保護を目的とするならば、ゼロカットの方が道理にあいますね。