チャートに出たドル円転換シグナル

ど円安

為替変動による物価高騰で我々を困らせるド円安。

1990年来の怒涛の局面。ドル円バク上げ(円安)はチャート分析で知り得る(た)か。テクニカル理論と現実のチャートを用いて示します。

必殺、リバーサルシグル

下チャートはドル円の月足。

ドル円:月足
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円安の起点となったのは2021年1月。(矢印のところ)

この足型はリバーサルシグナルと呼ばれる鉄板色の強い転換足。私が注目する足の中でもトップクラスで重要な足型です。理屈は無料配布のRの法則で詳細を解説しています。

相場にはダマシがつきもの。パチスロじゃないので信頼度100%のシグナルはありません。ですが足型一本知っているだけでその後の対応や心構えがまるで変わる事があります。他に何も知らなくてもです。

これは単に知識です。スキルや才能とは無関係です。強いていうなら見逃さない事が重要です。

円安加速を示唆する内容は他にもあります。指標としてはBB(ボリンジャーバンド)のシグマ離脱、チャートパターンとしてはフラッグ風のペナントも見て取れます。
ファンダメンタルズ面では新型コロナの収束による世界経済の復活、そして日本のコロナ対策の遅れもあると考えていますが、ここではテクニカル分析だけで話を進めます。

 

その他の転換足

ドル円チャート:月足
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実は2021.1月以前にも似た足は出現しています。チャート上の①②がそれです。どちらもリバーサルシグナルまでにはなっていませんが、リバーサルシグナル同様に転換を示唆する足の一つです(ダウ理論に基づく)。シグナル後のそれぞの動きを答え合わせをしてみます。

  • ①のケース
    仮に①でエントリーした場合、①の時点での直近の安値を現在に至るまで下回っていません
  • ②のケース
    ②でエントリーした場合は、直近安値を②の足の直前の足の安値を22ヶ月後に下回っています。足型のキレイさで言えば①より②の方がややキレイです

①②共、表示MAにおけるグランビルの法則も兼ねています。ですが月足でエントリーしていたら勝敗はどうなっているかは解りません。つまり読みは正しくとも勝てるとは限りません。

月足の活用法

ではどう活用するか。①②のように月足で行う長期トレードではトレードスパンが長く、結果が出るまで何年もかかる場合があるので、トレードスタイルによって向き不向きがあります。

ドル円チャート:月足
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そこで、上チャートで示した各転換足の直後の足に注目します。長期スパンでは上下の振幅が気になりますが、直後の足は直前の足が示唆する方向へ素直に動いています。
数カ月後の天気より明日の天気の方が予測しやすいのと似ています。

このように当月足の完成時点で翌月のブル・ベアの方向を定め、翌月はその目線に絞ってトレードする事で勝ちやい環境で仕事ができます。追い風で勝負するんです。実際のエントリーは1時間足や15分足などの日中足で分析・判断します。
基本的に月足でも日中足でもチャート読解法は同じです。エントリータイミングを測るのは下位足、流れを見るのは上位足というわけです。(上順下逆

このような上位足の環境認識はトレードフォロー戦略では定石です。ブル・ベアを定める方法は月足以外にも無数にありますが、この方法も引き出しの一つに入れておいて損はないです。特に転換足を用いる方法は、トレンドの起点を捉えるためトレンドフォローの中でも激アツポイントです。

補足

頻度は少ない代わりに信頼性の高いリバーサルシグナルですが、どの局面で出ても良いかといえば違います。どのシグナルも、しかるべき局面にしかるべき足が重なる事で信頼度が増します。

また、これは原則的なチャート読解法なので、ドル円に限った判別方法ではありません。

ドル円以外のチャートも示してみましたので、よく似たポイントを探して見ください。示されるより自分で気づく事が何より力になります。

※全て月足チャートです

 

良さそうな月はあったでしょうか。イメージトレーニングは無料できる大事な練習です。

皮算用は厳禁ですよ(笑

 

最後になりましたが、いつもどおりお約束の、「FXは高いリスクを伴う投資です。自己判断でお願いします」と添えつつ、

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

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