あなたには○○がある
いきなりですが、簡単な問題を出します(10秒ぐらいで済みます)
ある少年がいます。
少年の父親は、少年が生まれてすぐに他界しており、
母親との二人暮らしでした。
ある日、
その少年が悲運にも交通事故に遭い大怪我をしました。
事態は深刻で一刻を争います。
救急車で運ばれ、病院ですぐに手術の準備がされました。急遽手術を担当する事になった担当医は、
その少年の顔を見て、こう言いました。
こんな事ってあるのでしょうか。
手術を担当したのは誰でしょうか?
少年の父親は死んでいます。
有名な話ですね。
そう、担当医は少年の母親です。
以前より男女の偏見は少なくなったと思いますが、
権威ある職業に就いているのは男性、といった先入観があり、医師が女性であるという選択肢が抜けている事が多いのです。
では次の話、
大きな荷物を乗せた荷車があります。
この荷車を、急な坂道の上まで上げねばなりません。
荷車を押す側(Aさん)と、引く側(Bさん)の二手に分かれて、二人でなんとか坂の上まで運んでいます。後ろから荷車を押している汗だくのAさんに聞きました。
私「前で引いている人はあなたのお父さんですか?」
A「はい、そうですよ」今度は前で荷車を引いているBさんに聞きました。
私「後ろで押しているのはあなたの息子さんなんですね」
B「違うわ!」w
話の途中で解った方もいるかもしれませんが、大荷物を運んでいるからといって父子とは限りません。
母と娘の場合だってあるでしょう。
上の場合では父と娘でした。
(屈強な娘さんではあるかもしれませんが)
このように、自然と先入観で見てしまうのはある程度仕方ない事だと思います。
そんなのひっかけだと初めから聞いてれば(知ってれば)答えれてたよ、
と思ってはみても似たような問題に即座にひっかかったりします。
客観的に見る事というのは、何も考えず自然体で観る、というより、客観性を強く意識して初めて身に付くと思います。
相場から自分都合の先入観を排除し、あらゆる方面の可能性を受け入れるには特別な訓練が必要です。
意識せずにチャートを眺めているなら、既にバイアスの掛った見方をしています。
ポジションを持っていれば尚更です。ほぼ100%偏りがあると思っていいです。
近親者が妊娠すると、途端に町中の妊婦が目に入るようになったり、欲しい車があるとしょちゅうその車が近くを走るようになります。町はいつもと同じでも。
人は意識した方へ注意力を奪われます。
エントリーしようと思って見ていると無理やり理由を作ってエントリーしてしまいます。
平常心でも無意識は影響しています。
大切な資産をリスクにさらすトレード中は更に影響します。
自分の都合を相場に押しつけているつもりはなくても、無意識のうちに影響している先入観を意識的に排除する事が必要だと思います。
自分に偏見(バイアス)がある事を知る事から始まります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。